E0−4Bs
昨日のブログにも書いたとおり、今の楽天にとってチームとしての勝ち負けはあまり関係ない。唯一、田中将大に勝ちがつくかどうかだけが重要な問題だった。ここで田中を勝たせることができれば下剋上も夢じゃない!と大見得を切ったけれど、早くも夢から目覚めてしまったなw。
田中将大が8回まで投げて0−2のビハインドのまま降板した時点で昨日のゲームの役目は終わっていた。それは石井監督の中でも了解済みだったのだろう、9回表はブセニッツをマウンドに送った。結果は安達の2ランスクイズでさらに2失点。優勝の可能性を残すオリ・ベンチは大盛りあがりだった。もちろん、9回裏のマウンドには先発山本がそのままあがって、完封で18勝目...。
CSでオリとぶつかることを考えるとあまり調子に乗せるのも得策ではないのだが、だからといって貴重な勝ちパターンを無駄に投入するわけにもいかない。そういうことだ。
先発の田中はおそらく今シーズン1番の出来だったと思う。それでもやっぱり先制されて結果は8回2失点。失点はいずれも紅林のタイムリーだったが、どれも打ち取った当たりだった。飛んだところが悪かった、そんなタイムリー。田中に「運が無かった」と言ってしまえばそれまでのこと。いつもの「田中ゲーム」だったということになる。田中の最終戦はまさに今シーズンの田中を象徴するようなゲームだったと思う。
これで田中のNPB復帰シーズンは4勝止まりということになった。オリンピックで金メダルを獲ったところまでは良かったが、それ以降、勝ち星を1つも上げられずにレギュラーシーズンを終えてしまったことになる。この結果だけはだれも予想できなかっただろう。昨シーズン、先発転向が失敗だったと言われた松井裕樹でさえ4勝5敗だった。田中は4勝9敗だぞ。
無双・山本に投げ勝って「後半戦勝ち星0」の憑き物をきれいさっぱり落としてからCS入りする作戦。私の妄想から出た作戦だが、田中将大なら十分できそうな作戦だったし、初回から気合の入った田中のピッチングを見ていると中盤まではやれそうな雰囲気もあった。しかし、最後はやっぱり失敗(妄想)に終わった。負け惜しみでもなんでもなく、山本に負けたというよりは、紅林に代表されるオリの勢いにやられてしまった印象ではあった。
田中将大の勝ち星だが、こうなったらぶっつけ本番のCSで後半戦以降の初勝利を狙うしかない。もう、やけくその印象があるけどなw。こうなったらレギュラーシーズンはレギュラーシーズン、CSはCSと割り切っていこうかw...。って、もうそれしかないし...w。