わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

令和の「神の子」

この記事はゲームを見ながら書いている。話があっちに行ったりこっちに行ったりするのはゲームが動いているからである。気に障る方もいらっしゃると思ったので、あらかじめお断りしておくw。

Bs3−2E

神の子が「鬼に金棒」って、もう勝てないでしょ...

オリックスが初回に先制。宗のソロホームランだった。ベンチで宗を迎えたときの歓喜の様子は普通じゃなかった。まるで勝ったチームのようだった。山本が投げていることで、オリックスナインは勝利を確信したに違いない。楽天も安く見られたものだ。ただ、この光景、ちょうど2013シーズンの田中将大が先発したときの楽天ベンチの雰囲気に似ているような気がした。

絶対エースへの信頼があるから、先制したときの攻撃陣の雰囲気はきっとホームゲームで負けが消えた9回裏に似てくるのだろう(これはあくまで想像なんだけどね。)。早いイニングからギアが1、2段上がった状態になるから厄介であるなw。

で、やっぱり次の得点もオリックス、4回裏だった。山本に「2点のリード」は、ほぼ「鬼に金棒」状態にしてしまったなw。

それにしても山本はさすがのエースピッチャーである。こっちがチャンスを作っても最後はきっちり三振で切り抜けてしまう。これも「神の子」と呼ばれていた頃の田中がギアを上げたときにソックリである。

敵エースの良さばかり書くのは本意ではない。楽天攻撃陣だって思ったほど悪くはなかったぞ。簡単にやられていなかった。4回までは毎回ランナーを出して攻めていたのは救いだ。*1

ただなあ、攻略となるとやはり簡単じゃないのだなあ。というか、正直、かなり厳しいということを思い知らされた。投げるボール一球一球が超一級品なのに加えて、その制球力がこれまた一級品と来ている。だれもが「手を付けられない」と言うのも頷けるのである。お手上げ状態というやつだw。

そして6回裏にもオリに追加点。山本に「3点のリード」はもはや「勝負あり」だろう。この時点でオリのファンはほぼ勝利を確信したはず。同様に楽天ファンは「負け」を確信した(少なくとも私は...w)。

楽天に山崎」で反撃するも...

終盤からゲームが動いた。楽天がようやく反撃である。
7回表、鬼に金棒にもう1本金棒を与えたような山本に楽天打線は1アウト2、3塁と攻め立てた *2。で、このチャンスで炭谷に送られた代打は田中貴也だった。代打に田中貴也では山本にあまりにも失礼というものだ。けど、他にいないのだな。三球三振だった(赤子の手をひねる感じだった...)。

しかし、田中のあとの我らが山崎がここで2点タイムリー、1点差に詰め寄ったのだ。おいおい、やっぱりお前最高だぜ、山崎ぃー...。

1点差まで追い上げた7回裏のマウンドは超大事。送られたのは森原だった。渋い選手起用してくるなあ、石井監督。というか、最近は「僅差で動いているゲーム」で森原を起用する采配が増えた。もはや総力戦、選り好みなどはしていられない。使いながら育てる式なのだ。
アウトランナー2塁のピンチでバッター杉本の場面。小山コーチがマウンドへ行くも申告敬遠はなかった。森原が選択した勝負だったかどうかは分からないが、このピンチは切り抜けた。ここを切り抜けたから言うわけではないけど、最近の森原は徐々に以前の雰囲気を戻しつつあるような気がしていた。これほんとw。

そして8回表にもチャンス到来。茂木のライト線2ベースで1塁ランナーの岡島がホームを狙うも、中継ファインプレーでホームアウトになってしまった。中継に少しでも乱れがあれば同点だった。惜しい。山本相手にここまで食い下がるとは正直想像していなかった。
前日と展開が逆になった感じだが、「山本=手も足も出ない」というほど残念なゲームにはならなかった。相手が山本でも勝負になる、それが分かった。ナイスゲームだった。

おわりに(CSで山本にだれをぶつけるか問題)

ところで、CSでは初戦に山本を持ってくるだろう。本当はゲーム自体を申告敬遠したいくらいの相手なんだが、みすみす1勝を手放すわけにも行くまい。となると、こっちの先発はだれにするか。「負けを覚悟」で出せるピッチャーとなると、ま、田中将大だろうな。今や楽天ナインも田中で負けることに免疫(耐性)ができつつあるw。格という面でもバランスとれるし、新旧「神の子」対決というのも盛り上がりそうでいいんじゃないかw。

*1:この時点で6回裏だった。

*2:先頭の茂木が四球で出塁、ディクソンアウト、渡辺佳明が2ベース