わしろぐ

ちな鷲ジジイの身辺雑記など / in 秋田

藤平は山本と「投げ合う」前に降板しちゃいました。4年でここまで差がついてしまったか、という感じです。

E5−4Bs

いやあ...勝つのって、こんなに大変でしたっけ?。とりあえず、5連敗は免れました。あの山本由伸を相手に勝ち取った勝利なので普通の1勝の1.5倍くらいの換算で良いと思いますw。前回はこてんぱんにやられましたが、同じ相手に同じようなやられ方をしなかったのは評価高いです。
あの浅村がファーストへヘッドスライディングしました。凡退になってベンチに引き上げたときにバットを地面に叩きつけるシーンもありました。浅村には珍しいことです。あれが選手たちの闘志に火をつけたなどと言うつもりはありません。ただ、浅村の行動は選手全員の気持ちを代弁していたとは思いました。選手がどれだけ「勝ち」に飢えていたかを示すシーンだったと思います。以下、印象に残ったことを感じたままに書いておきます。

まずは先発の藤平と山本。どちらも2016年の高校生ドラフトで入団した投手です。片や甲子園のヒーロー(名門横浜高校のエース)、片や無名の...は言いすぎかもしれませんが、それほど有名ではなく甲子園にも出ていないドラ4(こっちが山本)で入団したピッチャーでした。あれから4年。ここまで差がつくんですね...というくらい差がついていましたね。
たしか藤平はルーキーイヤーに同期入団のトップで初勝利をあげ、その年3勝をあげた期待の星でしたが、今や立場は完全に逆転。ま、山本はすでに球界を代表するピッチャーという立場を築くまでに成長していたわけですが、せめて「真っ向から投げ合う」ところは見せてほしかった。
まさか、土俵に上がる前に白旗を上げるような結果になるとは思いもしませんでした。たった7球で危険球退場...。地に足がついていなかった、ボールに指がかかっていなかったということでしょう。もはや戦う前から完敗でした。楽天の次代のエースと言われたこともありましたが、ちゃんちゃらおかしくて...。それ以上に悲しい今期初登板でした。

緊急登板したのは安楽でした。この際、安楽に先発ピッチャーのチャンスを与えてもらいたい。強いボールも戻ってきているし、持久力がどこまでついているかは未知ですが、少なくとも「気持ち」の面で相手チームに遅れを取ることはないでしょう。試す価値はあると思います。
以前にも書きましたが、楽天の若いピッチャーには「強いボール」を投げる生きの良いのが出てこない。引地とか西口とか佐藤智輝とか...。使ってみてほしいな。7球以上は投げるはずだから、きっと。

次にクローザー。さすがに森原は使わずブセニッツで行きました。8回に1点勝ち越したのはいいけれど、「これで勝った...」と思えないところが今のイーグルスの悲しいところです。今回もどうせ9回は森原だろう...、どうせまた3失点くらいするんだろう...くらいに思いながら半分以上逆転を覚悟しての観戦となりましたが、結局、森原は使いませんでした。
ただ、三木監督は森原を見限ったわけではないと思います。このカードの流れからして、それを跳ね返すだけでのエネルギーもオーラも気持ちの強さも今の森原には残っていないと判断し、とりあえず(抑える)確率の高い選択肢を選んだだけ。いっそ見限ってくれた方がファンとしてはスッキリするのですが、松井裕樹の先発転向の諦めの悪さからしても、そこの決断はもう少し先になるでしょう。
というわけで、このあとも森原には9回登板のチャンスが与えられるとは思いますが、ゲーム数の限られた今シーズン、そんな育成的な起用で果たして優勝を狙えるのでしょうか。その点が気になります。
懲りずにまた書きますが、ここはドライにクローザーを松井裕樹に戻すべきです。戦力に余裕があるというなら別ですが、松井裕樹も森原もポジションさえ代えてやれば、これ以上の戦力はいないわけですからあまりにも勿体ない。このままだと両方飼い殺しの状態といえます。この2人を生かしてこそ優勝の2文字が見えてくるというものです。
先頭にストレートの四球を出したブセニッツも今ひとつ不安がありますし...。オリックスの外国人ピッチャーの安定感を見ていると、どうも楽天のスカウトは東北のピッチャーと外国人のピッチャーの目利きが今ひとつ物足りない(甘い)なあという感じですね。

さて、明日からは千葉です。ロッテもオリックスと同じで「楽天」には妙に上から目線で挑んでくるところがあります。まずは「気持ち」で負けないように。相性の悪さや苦手意識にゲームの流れを決めさせないでほしいです。そういう意味でも昨日の山本からの勝利は実に価値ある1勝だったと思います。