わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

藤平の一歩

エキシビジョンマッチは第2戦もベイスターズと。先発は「ミスター安定感」こと瀧中だった。5回2失点だから、ま、いつもの瀧中だったろう。ゲームは1−2で負けた。

6回からは藤平が登板した。エキシビジョンマッチでの登場をオコエ瑠偉同様に心待ちにしていた選手である。一軍での登板はもう1年以上ぶりくらいになるだろうか。高卒のドラ1で入団した期待の星だったが、ぐずぐずしている間に同世代の大卒ルーキーたちが入団しすでに活躍している、そんな中での今シーズンようやくの1軍登板だった。それでもこのタイミングでチャンスをもらえたのだから、やはり並の選手ではないということだ。とにかく期待しながらピッチングを見た。

球威はあるが制球のバラツキが気になる立ち上がりだった。ストレートはなんとか操れていたがスライダーが抜けて右バッター寄りにハズレていた。少し間違えば1年前の危険球退場の再現になりそうな外れ方だ。
それでもストレートの球威で高めを振らせていたのと、荒れ球が功を奏してときどき決まるスライダーが効果的だったことでどうにかこうにか2イニングを無失点で切り抜けた。ま、内容もそこまで酷くはなかったし、今シーズン初登板にしては結果もついてきたので本人としては気分よくマウンドを降りたのではないかと思う。

ただ、今の制球レベルでは先発ローテ枠に入り込むのも、勝ちゲームのリリーフとして入り込むのもちょっと厳しいだろうなあ。
先発には四天王に加えてゴールデンルーキーの早川と昨日投げたミスター安定感がいる。ここにエキシビジョンマッチ第1戦で先発した石橋も名乗りを上げてきた。リリーフ陣は安楽、酒居、ソン、松井裕樹といった辺りが鉄板だし、福山、牧田、ブセニッツといった実績十分なベテランもいる。

藤平のボール自体はたしかに「強くて惚れ惚れするクオリティー」ではある。ただ、それもストライクゾーンの中で使えてこそ初めて価値があるわけで…。藤平の当面のライバルは同世代のw高田(孝一と萌生)、それから1個年上の西口あたりだろうか。昨日の内容だとまだ西口らとあまり変わらない。西口らの方がペナントレース(本番)で先発している分だけちょっとリードしている感じもあるし...。
持っているポテンシャルやルーキー時代の勝ち星などの実績が藤平への期待(評価)を高めている気はする。2軍統括のサブロー氏が2軍投手陣の中で最も注目しているのが藤平であることや、永井育成コーチが付きっきりでミニキャンプみたいなことをして指導していたことなども中継中に紹介されていた。「注目されているうちに出てこないといけない...」という石井監督のコメントを思い出していたが、注目されている期間がこれだけ長いというのも彼への期待がそれだけ高い証拠だろう。要するに見放すには惜しいということである。

ま、藤平もようやく一歩前に踏み出したということで今回は良しとしたい。勝負はここからだね。