わしろぐ

鷲(楽天イーグルス)とワシ(私)のlogです。

Gには田中将大の「居場所がある」の意味

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たしかに田中将大にとっての「居場所」とはこういうことだったかもしれない。

 田中がヤンキースから楽天に戻ってきたばかりのころ、田中の登板ゲームで他のナインが萎縮しているような雰囲気を感じることがあった。

 田中が投げるゲームで負けるわけにはいかない、エラーはできない、打たなくてはいけない…、他のナインが田中に合わせようと背伸びしているようで、空回りしている印象があった。

 それを「緊張感」という良い意味で理解していたものだが、今思えば格の違いというか、マウンドにいる投手があまりにも大物すぎて周りがやりづらかったという面はあったのかもしれない。田中の年俸はそのとき日本一だったと思うが、そのことが他のナインとのアンバランスを一層大きくしていた気もする。ま、後づけの印象なんだけどね。

 ただ、上のwebニュースの指摘はそこをついている。ジャイアンツなら田中以外にも全国区の大物選手たちが大勢いる。現役選手にも溢れているし、コーチングスタッフにあっても名前を聞いて知らない野球ファンはいないという有名人ぞろいだ。なるほど楽天の「居場所」よりはかなり広いに違いないw。


Gの中で田中は決して「特別」ではないのである。

 そういう意味での「居場所」はたしかに楽天になくてもジャイアンツにならあるかもしれない、そう思った。

 そしてこの「居場所」があることは何を意味するか。田中が高卒で楽天に入ってきたばかりのころ、そしてその実力をメキメキ発揮し出した頃、若いながらも周りの実力選手たちとちょうどパワーバランスがとれて戦えていたと思われる。

 それがニューヨークから帰ってきたら立場は逆転、周りには年齢的にも実績的にも自分とバランスの取れる野手はいなくなっていた。もしかしたら田中はこの頃から自分の「居場所」というものを意識していたのかもしれない。

 星野監督がよく言っていた。「田中のときは1点あればいいのに皆よく打つ」、この頃のパワーバランスが今の楽天ではなくなっていた。しかし、ジャイアンツなら残っている可能性がある。

 で、このパワーバランスがとれたゲームでなら、桑田さんが言ってた「この4年間の成績(20勝33敗)が逆になっていても不思議ではない」がまさに現実になる可能性がある。
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