わしろぐ

鷲(楽天イーグルス)とワシ(私)のlogです。

「助っ人外国人」の残留メンバーを見て思ったこと

3人の助っ人外国人が残留

 楽天イーグルスは、今シーズンの助っ人外国人のうち、ソン、ターリー、フランコの3人と来シーズンも契約を結ぶと発表した。もう一人いた「ポンセ投手」はハズレた。

 詳しくデータ分析したわけではないが、今シーズンの働きぶりを見た感覚として

  • ソンは残るだろう
  • フランコは当落線上にあって、どっちに転んでもおかしくない
  • ポンセとターリーはクビだろう

...と思っていた。
 なのでポンセがハズレたのは驚かないが、ターリーを残留させたのは正直予想外だった。

左のリリーバー

 ターリー残留については「左のリリーバー」というところがかなり効いているのだろう。現在の「左のリリーバー」をあげると、侍Jにも選出された鈴木ソラと今シーズン、キャリアハイの登板数を達成したことで年俸を720万増の1,700万円で更改した弓削がいる。これにターリーを加えて3枚だ。
 ソラとターリーが左のパワーピッチャーで、弓削は左の変則ピッチャーだから、もう1枚、制球力のある左の技巧派がほしいところだ。

 Gへ移籍した高梨雄平は高田萌生との交換トレードで手放したが、今となっては完全な失敗だった。石井さんとしては高田のポテンシャルに賭けたトレードだったと思うが、ポテンシャルを生かせるメンタルが高田には不足していた。高梨と高田の違いはそこだったと思う。高梨が残っていれば...と「たられば」の愚痴がつい出てしまうが、その時その時の補強ポイントがあるわけで、これはやむを得まい。


大砲の助っ人

 フランコは残したが、「大砲の助っ人」はもう1枚ほしい。理想は2013シーズンのAJ、マギーのような助っ人大砲2枚体制。大砲は多い方がいいという単純な話をしてるわけではない。もう一人外国人の野手(バッター)が加入することで、フランコにコミュニケーションの観点から好影響を及ぼす可能性が高いと思うのだ。

 バッターの助っ人外国人が活躍しているチームにはほとんど複数の助っ人外国人バッターが存在する。バッター同士でコミュニケーションがとれる環境はいろいろな面で有効だと思うのだが...。

 ...と考えたら、ここでまたもやGへの移籍組を思い出した。2020年6月に池田駿とのトレードで手放したウィーラーである。
 ウィーラーはバッターとしての戦力でもあったが、それと同じくらい助っ人外国人のまとめ役としての戦力を評価すべきだったと思っている。現役を引退したあとも巨人の「編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーターに就任しているのはその良い証拠である。ここらへんのGの編成の有能さにあらためて感心した。本当は楽天で最後までプレーさせ、引退後は今のGと同様のポストを用意すべきだったと強く思う。

石井さんはこれまでの経験を生かした補強ができるか

 さて、石井SDは来シーズンの「助っ人」補強をどう考えているのか。外国から直接獲得するケースに加え、今シーズンは日本でのプレー経験のある中から獲得するというスカウティングも実践した。これまで蓄積(失敗)してきた経験・ノウハウを踏まえてぜへ楽天にマッチする最良の補強をしてもらいたい。くれぐれも今回の残留組をもって終了、「新たな補強なし」という選択だけはしないことを祈りたい。