- M1−2E
2点リードで迎えた9回裏。先発の早川がどんなに良かったとしても、球団初の左二桁勝利を完封で飾らせたかったとしても、カード初戦を落としての第2戦だったから、通常は手堅くクローザーを投入する場面である。しかし、早川が続投した。
あれは要するに、今江監督の則本への信頼度が8回を投げ終わった時点の早川より下だったということだろう。「手堅く早川で...」だったわけだ。
私も9回のマウンドへ早川が上がったとき、「なんでノリじゃないんだ」とは思わなかった。
2点差でしょ。しかも1番から始まる打順、ポランコには必ず回るし、1人出せばソトにも回る。最初からノリだったら、場の雰囲気に呑まれるようにピンチを作りたちまち逆転されていただろう。おそらく早川の二桁勝利はなかった。
早川は、結果的にポランコはしとめたが先頭の藤岡を四球で出したツケで回ってきたソトにタイムリー、1点差の展開になったところでノリが投入された。ま、これはしょうがない。
最後はノリが高部をうちとってゲームセットとなったが、早川もノリも、そして(ノリより早川を選択した)今江監督も、3人がちょっとずつ後味の悪い結末だった。