E1−0L
デーゲームにつきライブ観戦はなし。ただ、スコアを見れば、どんだけしんどいゲームだったかはだいたい想像がつく。特に昨日のようなスコア、いわゆる「スミ1」というやつ。追加点が入らない苛立ち、いつ追いつかれるか、追い越されるかという不安または恐怖(というと少し大袈裟かw...)の中で9回まで応援するわけだ。これはもう相手チームとの戦いに加え、ストレスとの戦いでもある。
理想は、先制点で勢い付き、中盤の追加点で安心し、終盤のダメ押しで(勝利を)確信する、…という展開だが、これは滅多にない。ま、スミ1もそうそうないけどw。
このしんどいゲームを先発の早川は壊さずによく投げた。6回4安打1四球無失点はさすがの出来である。「さすが」と言ったのは、開幕カードで好投した同世代の藤平に、「お前ばかりにいいカッコさせてなるものか」と言わんばかりの内容だったからである。当人にそんな意識はないかもしれないが、ま、ファンとしてはこの2人の良い意味での競り合いに期待しているのであるw。
あと思ったこと。こういうピッチングは、本来ならホーム開幕投手を任された則本あたりにやってほしかった。...という気持ちがどこかにあるが、ま、ノリも6回2失点とゲームは作ったのだから、これ以上は言うまいw。とにかく早川はよく投げた。
その早川の後をソン、西口、松井裕樹と楽天が誇る必勝リレーでつないだが、1回から守り抜いてきた1点だったから、イニングが進むに連れて、どんどん重くなる1点だったに違いない。特に「あとアウト3つ」という9回表になる頃には、押し潰されそうになるくらいの大きなプレッシャーになっていたと思う。さすがの松井裕樹も0アウト1、2塁というピンチを作ってしまったが、よくぞそこから0点に抑えたものだと感心する。その松井裕樹はこのマウンドで、200セーブの最年少記録を作った。
1本のヒットも許せない場面はこれまでも凌いできた松井である。それだけの能力を持ったクローザーであることは分かっているが、200セーブのかかったホーム開幕カードの2戦目、しかも前日に負けているというシチュエーションだったのだ。タフなメンタルには一層磨きがかかった気がする。これにはたぶんWBCでの経験が生きていたはずだ。
さぁ、開幕から5ゲーム消化して、デフェンスはある程度安定していることがわかった。問題はやはりオフェンスである。それも主軸の出遅れが気になるところ。まだ、始まったばかりと普通は言っていい時期ではあるが、昨年までの浅村を見ているから、また今シーズンも長引きそうだと思ってしまう。
初回の無死満塁の場面で4番浅村だった。移籍してきた頃の浅村なら初回から大チャンス到来と沸き立つところだが、今の楽天ではその4番がチーム最低の打率、つまり一番期待できないバッターときている。かろうじて内野ゴロの間に1点だけ得点するが、これを最低限の仕事と見るべきなんだろうか。だとしたらただただ淋しいだろう。
で、結局はこの1点だけだった。これがまさに今の楽天攻撃陣を象徴している。なんとかしたい。なんとかせねば...。
開幕ゲームで劇的なホームランを打ってみせた伊藤裕季也も、その後がパッとしない。ときどき守備で華麗なところを見せているが、バッティングは「あれはマグレだったか」というくらいパタリと当たりが止まってしまった。雄平コーチには期待している、ぜひとも何か適切なアドバイスを与えてやってほしい。
今日は開幕投手だった田中将大が投げる。ゲームは作るはずだから、あとは攻撃陣がそれを勝ちゲームに仕上げるだけだ。エスコンFの開幕ゲームではそれができていた。あのときのことを思い出してほしい。「田中が投げるときはなぜかよく打つ...」田中が海を渡る前の強かったときのイーグルスのイメージである。今シーズンこそはあのイメージを思い出したいw。