わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

下剋上ロス

M4−4E

「引き分け」が精一杯だったか...。楽天のCSは一つも勝てずに終わってしまった。少し前まで「下剋上」で盛り上がっていたのが照れくさいよw。せめて第3戦までもつれたかったね。残念...

2021シーズンはこれで完全に終わってしまった。こうなってしまうと、昨日のゲームを今さらくどくど振り返るのも馬鹿らしい。思い出したくもないというのもあるが、次がないのでやる気が起きないというか興味がわかないというか、そんな感じだ。

なので、ざっくり総括だけして(愚痴ってw)終わろうと思う。下剋上ロスでしばらくは立ち直れそうもないよw。

ロッテと楽天の違い

それはタレント数の違いだった...と思う。

もともと外国人タレントが皆無でスタートした楽天だったが、よりによってメジャーから呼び戻した最高のタレントを結局一度も使うことなく終わった。

まず楽天

東京オリンピックで金メダルを獲った選手が2人いたが、上記のとおりそのうちの一人は一度も出番がなく、もうひとりはまるでバッテリー切れのアシスト自転車のようだった。充電済みであればスイスイ楽ちんに進むところだが、最初からエンプティ、ただの「重し」になっていたぞ。

唯一、初の個人タイトルを獲得した島内だけが気を吐き躍動したが、たった一人の頑張りだけでは自ずと限界がある。せいぜい引き分けが精一杯ということだ。ただ、3位が下剋上するには「引き分け」ではぜんぜん足りない。最低でも一つは勝たないと...。そういう意味では完敗のCSだったと言える。

そしてロッテ

それに比べてロッテ。金メダリストはもちろん、侍J に選出された選手だって一人もいなかったわけだが、選手一人ひとりがしっかり自分の役を演じ切っていた。その差だな。
外国人タレントの活躍はもちろん大きかったが、その脇を固めた主力選手たちの働きも楽天とは違っていた。将来が楽しみな2年目の怪物も大暴れ、ほかの若手タレントたちも成長ぶりをいかんなく発揮していた。ホントにいいタレントがそろっていたな。

気になった2人の違い

フッとしたところで役者の違いを感じたシーンがあった。両チームの長老格である、うちの銀次(33歳)とロッテの荻野(36歳)の2人の比較だ。どちらも7回に回ってきた打席での対応の違いだ。

まず銀次

7回表、楽天は炭谷のホームランと島内のタイムリーで勝ち越しを決めた。そしてロッテは小島に代えて前日大荒れだった国吉をマウンドへ送った。銀次はその国吉との対戦だった。アウトカウントは1アウト、なおランナーは1、2塁という場面。国吉は初球ボール、2球目はど真ん中のストレートだった。銀次はこれに手を出してライトフライ。国吉は2球で自分にとっての先頭打者を打ち取った。これも「たれらば」と言われればそのとおりだが、国吉はあれで一息ついたのは間違いない。なんでこうも簡単に相手ピッチャーを助けるか...。前日の暴れっぷりを見てなかったか...。銀次はあまりにマイペースだった。

そして荻野

こちらは7回裏、楽天の3番手酒居がマウンドにあがって2人目の打者だった。荻野はフルカウントになるまで一球もバットを振らなかった。結果は見逃し三振に終わったが、7球を要した。酒居の集中力を絞り出す7球だった。これこそが代わったばかりのピッチャーにとって嫌な攻め方、打席であるはず。そして次のマーティンの同点ホームランへとつながったわけだが、荻野の打席がまったく無関係だったとは思えないのであるな。

銀次と荻野、これが今の楽天とロッテのレベル差なんだろうと思ったそれぞれの打席だった。

さいごに

短期決戦なので何か起きそうな(起こしてくれそうな)期待があった(楽天の顔ぶれだった)けど、結局は変化らしい変化もなく、爆発らしい爆発もないままに*1、レギュラーシーズンの延長線のようなシリーズになってしまった。なんというか、一言で言うと不完全燃焼というやつだな。

「なかなか思うようには行かないものだな、監督って...」とか石井監督は思っているのかもしれない。一昨年とか昨年の石井GMだったら昨日までの石井イーグルスをどう評価するだろうな。バントを使った攻撃も不安定だったし、盗塁の数もまったく増えなかった。平石の頃からの課題はほとんど改善できないままだったな...みたいな...w。

おつかれさまでした。ゆっくり休んでください。

*1:へたれエースはやっぱりへたれのままだったし、主砲のそっくりさんはとうとうそっくりさんのままCSに入っちゃったし。後半勝ち星のなかったメジャー帰りは結局出番さえもらえなかったし、キャプテンはいてもいなくても影響なしの存在感だった。