わしろぐ

ちな鷲ジジイの身辺雑記など / in 秋田

CS初戦は則本にはやっぱり重荷だったなw

M5−4E

結論から先に

昨日のゲームについては言いたいことがたくさんあるが、一言だけ言えと言われれば、「うちのエースはここ一番という大事な試合に本当に頼りにならない」ということだw*1。こういう展開はある程度は予感していた。これまでに何度も経験済みだったから…。一部に「中継ぎ陣が踏ん張れず」というニュアンスの報道があったが、楽天ファンの一人として率直に言わせてもらえば、あれは「先発が踏ん張れず」というゲームだったと思う。

則本という投手

大事な大事なCSの初戦。その初戦に先発・則本は楽天にとって大きな賭けだったと思う。少なくとも応援する側の立場からして、則本でいいのかなあ...という一抹の不安はあった。なぜなら、田中将大や岸と違って則本の場合は投げてみるまではどんなピッチングになるか分からない面があるから。

大舞台であるとか、チームが連勝しているときとか、「(絶対に)負けられない」ゲームになればなるほど、不安は的中してきた。相性の悪い相手や場所にも微妙に揺れる面も持っていた。どれだけ多くの期待をこれまで裏切ってきたことか…(キッパリ(T_T))。
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初戦則本の理由

ただ、今シーズンのロッテとの相性の良さ、チームNo.1の勝星、田中が帰った後のエースとしての立場、諸々考えたときに初戦の大事なゲームをしっかり作らせたかったというのは石井監督の中にあったのだろう。それもわかる。

ただなあ、うまく立ち上がればテンポよく長いイニングを投げてくれるのだが、ちょっとでも展開に異変の兆しがあったり、苦手意識があると意外ともろく壊れてしまう。それが則本なのだな。今さらだけどな。

裏目というか的中というか

で、やっぱり裏目に出た。不安は的中した。則本らしいなあというゲームメイクだった。失点の仕方が自滅型。味方がラッキーな展開から先制したが、3回には3失点で逆転された。持ち堪えられなかった。というか、ストライクゾーンで勝負できなくなっていた。「向かっていく気持ち」のことを常に口にするけど、身体の反応は正直だ。逃げているからキャッチャーの構えたところに投げきれない。投げきれない相手がロッテの場合は上位打線に集中した。「集中した」ではないな、ノリが自分で「集中させてしまった」。だから自分でピンチを作ってしまうことになる。初回はどうにか持ち堪えたが、2巡目はさすがにダメだった。

勘違い

気持ちの入ったピッチングを見せることが多いので、一見「強気」に見られがちな則本だが、実はかなりのビビリ屋だ。ビビリという言い方がしっくりこないとすれば、「周りの状況に気持ちが揺れるタイプ」と言い換えてもいいw。

佐々木ロウキの初回の圧巻のピッチングを見せられ、かなり動揺していた。どうにかこうにか初回を乗り切ってくれたのでこのまま行ってくれぇ...と祈る気持ちで見ていた。せめて3回まで...。そこまで持ち堪えれれば、則本自身、気持ちの突破口もあったように思う。けど、さすがにロッテの上位打線は簡単ではなかった。マーティンを2番に置いて相手先発にプレッシャーをかける作戦はまんまと成功した格好だ。

「3位からのCSなので失うものは何もない。」とかコメントしていた則本だが、言葉とは裏腹にいまひとつ開き直れていなかったのは則本自身だったように見えた。

天然の怪物

一方の佐々木ロウキ。あれは本物の怪物だ。神経もかなり太いな。悪送球からの失点でどう変わるかと注目していたが、ほとんど変わらずだった。あれはやっぱり天然の怪物だw。先制してもらったノリの方が逆にビビリが表に出てしまったという皮肉な展開になってしまったw。

ビッグイニング or 結果オーライ

7回表、佐々木ロウキがマウンドをおりたところでゲームの流れは変わった。

0アウト1、2塁のチャンスで山﨑のバントフライに2塁ランナーの辰己が帰塁できずにwプレー。たちまち2アウトとなってチャンスは途切れたかに見えたが、ロウキをリリーフした国吉はなかなか安定しない。けっきょく2アウト満塁にしてマウンドをおりた。で、ここで打点王の島内がランナー一掃のタイムリー2ベースで逆転した。このイニングも今となっては「たられば」だが、もっとビッグイニングに出来た可能性もあるし、あれで結果オーライだった可能性もある。野球の神様はどう見たか。最後のサヨナラが答だったのかなあ…とかね。

松井は8回

逆転して楽天は必勝リレーに入る。7回裏の酒居はぴしゃりとロッテを抑えたね。ところが山場は8回裏にもあった。3番中村から始まる打順だったが、楽天がマウンドへ送ったのはソンではなく松井裕樹だった。いきなりのクローザー登板を避けたのか、それとも「ここを乗り切れば逃げ切れる」という手強い打順だったのを考慮したか...。

今となってはどっちでもよくて、結果はレアードまでしっかり抑えて2アウトにしたところまでは良かった。が、よりによって次のエチェバリアに同点ホームランを献上してしまった。ホームランだけは絶対ダメ、バッテリーはだれよりも分かっていたはずだが、こうなる。レアードを打ち取って緊張の糸が一瞬ゆるんだのかもしれない。それにしても実に人間っぽい、実に野球らしい結果になってしまった。野球はこわい、野球はドラマ...。改めて思い知った。

下剋上の可能性は2割切った

こうなると流れはロッテ。9回表は益田できっちり抑え、負けのなくなった9回裏には逆転サヨナラにした。これで楽天下剋上の可能性(確率)は一気に2割を切ったことになるな...w。

エースが投げきれず、主砲がとらえきれずでは、下剋上なんて夢の夢だな。ただ、松井裕樹の8回はアリだったと思う。あの采配は石井監督の「瞬発力」だったと思うし、ソンと松井の順番については何を言ってもタラレバになる。が、今日の第2戦は松井裕樹のクローザーでいくぞ。それで負けたらしょうがないw。

今日は岸が先発だが、田中将大の出番はぜったいに作るぞ。

あとは愚痴。というか、ここまでもほとんど愚痴だったなw。セ・リーグはウィーラーの活躍でGが初戦をとったようだ。ウィーラーなあ。なんでGにいるんだか...w。

*1:「そんなのエースと言わん!」というご意見はあるかと思うが、楽天ではそういうことになっています。