冷やし中華は仙台発祥
もう、今更の「仙台情報」になってしまうけれど、そういう季節になったので書いておこうと思う。
「冷やし中華」が「仙台発祥」なのはだいぶ浸透してきているようで、元祖・冷やし中華の店と言われる中華料理店の前には休日ともなれば観光客の長い行列が今も出来ている。
ただ、地元のサラリーマンなどが「冷やし中華」を食べたいときに真っ先に頭に浮かぶのは上の元祖のお店ではない(と思う)。私を含めて私の周囲の人間のほとんどは「だんごやの冷やし中華」を思い浮かべるはずだ。
だんご屋の冷やし中華
元祖(冷やし中華)のお店とは距離もそれほど離れていないが、昼時ともなるとこの「だんごやの冷やし中華」を食べるための客で店内はほぼ満席状態が続く。ここの冷やし中華は夏だけではない。年中食べられる。もちろん、今がピークではあるけれど...w。
ちなみに何故「だんごや」と頭に付くのか。それはここが「だんご屋」さんでもあるからだ。だんごも売っていて、これもまた美味い。
「だんごやの冷やし中華」、食べさすお店の正式名は「藤や」である。先日もここの冷やし中華を食べてきた。
味はどう言えばいいだろう。まずはスープがうまい。酸味の加減が好き。簡単に言うと「食欲をそそる」味である。麺の太さは普通、特別これといった特徴はないと思うがそこがまた良い。全体的にこの麺だからしっくり来るし、食べたくなる気がする。
「大盛り」ではなく「○○円増し」
並盛りは600円だが、麺の量を増やすこともできる。50円増し、100円増し、....200円増しと続く。200円増しが最高かどうかは知らない、それ以上の注文を見たことがないというだけである。100円増しくらいから器が変わる。以前、隣の客が200円増しを食べていたが、まるで洗面器で食べているようだったw。あの量でも飽きさせずに完食させる味が凄いと思う。
50円増しでたしか半玉増しである。他の客の注文を聴いているとたいがいは100円増し(2玉)だ。私も若い頃は100円増しをぺろりと平らげていたが、最近は50円増しというのがちょうど良いボリューム感である。
「藤や」さんはこんなお店
お店は旧NHK仙台の道路を挟んで真向かいにある。歌手のさとう宗幸さんが一度タウン誌で紹介しているのを読んだこともあった。地元では結構有名なお店。
福山雅治がラーメンを食べに寄って「美味しかった」とラジオで紹介したこともあったらしい。そのあと若い女性客が急に増えて話題になったこともあった。たしかに他のメニューを目当てに来る客もいるにはいるが、やはりここで食べるなら「冷やし中華」だろうと思う。
一度食べたらまた食べたくなる。季節に関係なく食べたくなる、なんか懐かしい、そんな冷やし中華。仙台に来て元祖を食べたくなる気持ちも分からないでもないが、せっかくなので、地元っ子の愛する冷やし中華も併せてご賞味いただきたい。