1軍キャンプスタートのルーキー6人
1軍キャンプからスタートしたルーキーが6人います。
久米島キャンプも第1クールを終了して、ルーキーたちがキャンプでの成果をそれぞれ自己採点しています。
点数にキャラクターが出ているようで、とても興味深かったですね。
シーズン中に活躍する選手もきっと出てくるはずです。そのときに、第1クール終了時にはどんなコメントを出していたのかと後で見返せるようにここにまとめておこうと思いますw。
自己採点と評価ポイントと自己採点コメント
辰己涼介(ドラ1)
80点
- フリー打撃では柵越えを連発して細身な体でもパワーがあることを披露
- シートノックでは中堅からレーザービームの強肩でアピールに成功
「いきなり100%でやったらケガしちゃいますから、これからですよ」
先日のブログにも書きましたが、これだけ注目されている中でも期待どおりのパフォーマンスが出せるところが凄いです。
辰己自身、かなり上出来の部類に入る結果だったろうと思ったら80点という自己採点、コメントにも「セーブしてこれくらいです...」というニュアンスが出ているところがたいしたものです。
実戦になったときの勝負強さなども早く見てみたい。わくわくさせるルーキーですね。
弓削隼人(ドラ4)
60点
- 193センチ左腕から繰り出す角度と、くせ球は首脳陣も評価
「残りの40点は伸びしろですね」
40点の伸びしろのうち20点くらいはキャンプ中に出さないと開幕1軍は厳しいかもよ...。
ピッチャーならだれもがそうなんですが、問題は制球ですよね。コンスタントにストライクが投げられるようであればルーキー時代の森原のような活躍(デビュー)も夢じゃないかも。
渡邊佳明(ドラ6)
60点
- 「収穫量が多かった」と納得の表情を見せた。
- 23日から始まるオープン戦開幕(対巨人、沖縄)に照準。
「大学の時よりは仕上がりは早い。守備はショートで勝負したいが、バウンドに合わせる感覚などはまだまだ。打撃もしっかり振り込めています」
いまだに有名なお爺ちゃん(横浜高校の監督を務めた渡邊元智)の「孫」という紹介のされ方が多い渡邉選手ですが、茂木が2軍スタートになったこともあって、ショートのレギュラー候補の一人として注目を集めています。
自己採点の60点は自分のアピールできたことではなくて、自分の収穫できたことという切り口でしたね。ま、第1クールだし、これからこれから...。ただショートはかなりの激戦区だからなあ。実戦でどれくらい力を発揮できるかに注目。運も実力のうちだし、ショートのレギュラー不在はかなり運が良いと思いますw。
太田光(ドラ2)
50点
- 自分を出せないもどかしさと葛藤中
「まだ気を使って思い切ったプレーが出ていない。時間が経過するのが速いので、集中出来ている感じと半分半分」
ま、キャッチャーは「女房役」とよく言われるポジションでもあるし、これくらい控えめでちょうど良いのかもしれませんね。ただテレビに出ているときの太田選手の受け応えなどを見ていると、たしかにキャッチャーらしいかな...、そんな印象を受けました。
自分を出しすぎずに周りから良いところを引き出す雰囲気みたいなものを感じさせます。嶋というよりは、どちらかというと炭谷の感じに近いイメージでしょうか。最近は西武の森やロッテの田村、ソフバンの甲斐といった攻撃的なイメージのある好捕手が多いので、負けないでほしいです。
小郷裕哉(ドラ7)
15点
「戦うためのスピード感などは足りていない」
「少しずつ信頼してもらえるプレーをつくっていきたい」
このコメントに尽きますね...。謙虚なわけではなくて、正直、プロのスピードに驚いている感じです。前評判は結構高かったので、キャンプ中はもう少し名前が上がるかと期待していましたが、やや地味な印象です。
外野はかつてないほどの激戦区、慌てることはありません。自分のペースで頭角を表してほしい、そんな感じです。
鈴木翔天(ドラ8)
60点
- キャンプで初めて変化球も投げて順調さを強調
「フォームのバランス感覚は良いので、このまま細かい調整をしたい」
コーチ陣に積極的にアドバイスを求めていたようですね。この姿勢は、本人の好調さの現れでもあるように思います。
案外、早く出てくる可能性を感じます。
自己採点は60点ですが、本人の中ではかなりの手応えを感じているのではないでしょうか。
さいごに
それぞれに収穫の多い第1クールだったようですね。
80点の辰己くんはさすがに別格の印象がありますが、あとはほぼ横並び。ルーキーならだれもが感じるであろう、プロとアマの差(違い)を身をもって体験したこと自体が収穫だったという感じです。
1軍キャンプスタートとなったこの6人は、いずれも実戦の早いタイミングで起用されるはずですから、そこでどれだけアピールできるかが勝負ですね。周りのペースに惑わされることなく、自分のアピールポイントをしっかり出せるよう調整してほしいものです。