菊池保則投手が広島カープの福井優也投手とトレードだそうです。
どうも、りんたろう です。
正直、驚きました。福井と菊池でバランスとれるのか?...と思いました。
カープの福井投手ならイーグルスファンの私でも一応は知っています。ところが楽天の菊池投手を知っているカープファンはどれだけいるでしょう。そんな感じ。
この認知度の差がどこから来るのか。果たして「1対1」でいいのか。なんか楽天が得していないか。いや、今シーズン終盤の菊池を見たらカープがいいトレードをしたというべきじゃないかなどなど...。
いろいろな意見がありそうなので、私なりに2人を比較してみました。で、無理矢理ですが...「良いトレード」という結果に至りましたので報告しますw。
プロフィール
年齢
菊池保則:29歳
福井裕也:30歳
身長
菊池保則:180センチ
福井裕也:178センチ
体重
菊池保則:80キロ
福井裕也:85キロ
ドラフト
菊池保則:2007年ドラ4
福井裕也:2010年ドラ1
年俸
菊池保則:1200万円
福井裕也:3100万円
赤字が優位な項目ということだね。
成績(引用:ウィキペディアより)
菊池保則
通算9年で12勝15敗、防御率4.23、whip1.44*1
福井優也
通算8年で29勝36敗、防御率4.51、whip1.42
通算の勝利数は福井が断然上だけど、防御率やwhipの値はあまり変わらないね。
選手としての特徴(引用:ウィキペディアより)
菊池保則
最速149km/hのストレートと高速スライダーのコンビネーションを武器とし、投球回に迫る奪三振数を記録する。特にストレートは投手コーチの佐藤義則から「指にかかった時の球の強さは田中将大以上のものがある」と言われるほどである。しかしコントロールに問題があり、制球が定まらない日は四死球を連発して自滅してしまうことがある。また、メンタル面の弱さを指摘されることもある。
福井優也
平均球速約141km/h[、最速152km/hのストレートとキレ味抜群の縦のスライダー、カーブ、フォークが武器。一方でプロ1年目の2011年にリーグ最多の与四球・暴投を記録するなど制球が課題で、広島の大野豊投手コーチは福井について「新しい球を覚えるというより、持ち球の制球力を磨いてほしい」と修正点を挙げている。
早大の應武篤良監督は福井の性格について、「一見、ふてぶてしく見えるが、繊細で(同期の斎藤、大石と比べると)一番プロ向きの性格をしている」と語った。また、広島の苑田聡彦スカウトも「早大の3人(斎藤・大石・福井)の中で一番闘争心を感じた」と印象を述べている。
共通点
- コントロールに問題(制球が課題)
- 最速150キロ前半のストレートとスライダーが武器
相違点
菊池はメンタル面の弱さを指摘されることがあるのに対し、福井はプロ向き、闘争心を感じさせると評価
似ている2人だけど、石井GMは「先発を厚くしたい」と実績のある福井を獲ったわけだ。カープは先発よりも「中継ぎ」を厚くしたかったということか....
まとめ
単純に知名度だけからしたら、菊池保則に比べて福井優也のネームバリューの方が圧倒的に大きいと思います。2010年ドラフトでは斎藤佑樹、大石達也らとともに早大から3人がいずれも1位指名されるという珍しい指名結果で印象に残っています。
これまでの通算成績を見ると、実績でも福井投手の方が上でしょう。年俸にもそれが表れていますね。それに投手にとってかなり大事な要素であるところの「メンタルの強さ」に関しても福井に軍配があがりそうです....。
それでも1対1の交換トレードが成立したというのは、投手として活躍する可能性をほぼ同じと見たからでしょうか。
投げるボールの特徴は似ている感じがします。
福井の実際のピッチングを観ていないところで言うのもなんですが、菊池のストレートの質については佐藤コーチの折り紙付きなので、(贔屓目に見て)伸び代は菊池の方が上なのかもしれませんねw。加えて、今シーズンだけの成績を見ると、福井の「3試合(15回)0勝3敗 防御率8.40」に対し菊池は「3試合(13回)0勝0敗 防御率1.38」と成長を感じさせます。
投手としての可能性は互角...というところに落としたいと思います。
これに環境の変化が化学反応を起こしてくれれば、互いにwinwinのトレードだったということになりそうです。
がんばれ菊池!
よろしく福井!
...ということで。
*1:WHIP とは、野球における投手の成績評価項目の1つで、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値