パ・リーグのCSファイナルはソフトバンクの勢いが止まりませんね。2−8でライオンズをくだし、日本シリーズ進出へ王手をかけました。これは下克上、あるかもしれませんよ...。
現行のCSファイナルでは先に4勝した方がファイナル通過となるわけですが、1位のチームには「1勝のアドバンテージ」があります。このルールになってからの1位チームのファイナル通過率は87.5%だそうです。意外と高いです。
ソフトバンクは12.5%の通過率をものにできるのでしょうか。いやあ、わくわくしますねw。
さて、昨日のヒロインは初回に2ランを放ったギータこと柳田選手でした。このヒロインの中で柳田選手が使っていた「かち上げる」という言葉が気になりました。こんな感じです。
力を抜いて、かち上げる感じ。いいスイングができたのでホームランになると思った...
なぜ気になったか。
それはイーグルス関連ニュースの中で、島内選手が同じように「かち上げる」という言葉を使ってコメントしている記事を読んでいたからです。
「楽天島内 来季『バレルの打球』で20発以上狙う」(2018.10.20日刊スポーツ配信)という記事です。
島内選手の「かち上げる」は少し置いといて、まずは「バレルの打球」から見ていきたいと思います。
そもそもバレルの打球の「バレル」って何よ?
日刊スポーツの記事によると
(バレルとは)大リーグで用いられる指標で、基本は本塁打を含めて安打に最もなりやすい速度98マイル(約157・7キロ)以上、角度30度前後の打球をいう。
のだそうです。
スタットキャストというテクノロジー
数年前にMLBで導入した「スタットキャスト」というテクノロジーがあります。このテクノロジーで多くの打球速度と角度の組み合わせを分析してみたらバッターが好成績を残しているスイートスポットが見つかりました。
このスイートスポットにMLB公式アナリストが『バレルゾーン』と名付けたわけですが、そのゾーンが「時速158キロ以上・角度が30度前後」、つまり記事の中にある数値ということです。
このゾーンの打球は8割を超える確率でヒットになっており、その多くはホームランだそうです。
島内選手の意識
日刊スポーツの記事によると、10月19日から始まったイーグルスの秋季練習において、島内選手はロングティーで意識的にフライを打っているようです。
その島内選手のコメントが紹介されています。
ゴロで終わるんだったらフライで終わるような打席を増やしたい。かち上げるようなイメージでやりすぎくらいがちょうどいい。本塁打は去年14本で今年は11本。ちょっと落ちちゃったので来年は20本を目標に頑張ります。
「かち上げるようなイメージ」、ようやく出てきました。ギータと一緒ですね。
おそらくこの「かち上げる」イメージが「バレルの打球」のイメージということでしょう。
打球は転がせば何かが起きる...はもう古い?
MLBでは「フライボール革命」というので「ゴロではなくフライを打て」という指導が常識になっていると聞いたことがあります。
日本の野球の常識、「フライでは何も起こらない(アウトになるだけ)、ボールを転がせば何かが起こる(だからゴロを打て)。」というのはもう古いのかもしれません。
今シーズンはイーグルスの若い選手、特にオコエ瑠偉なんかが簡単にフライを打ち上げるのをイライラしながら観ていました。来シーズンは「フライボール革命」が進行中と認識を変えれば少しは我慢できるかな....。うぅ〜ん、自信ないなあw。
これからは「ゴロでは何も起こらない(アウトになるだけ)。フライを打てば何かが起こる(だからフライを打て)。」ということかな。ちょっと極端な感じもしますが...。
かち上げるようなイメージで打つことを意識しようとしている島内選手の目標とするホームラン数は「20本」だそうです。
今シーズンが11本でしょ...(今シーズンはどんなイメージで打っていたのでしょう)。大丈夫、いけるんじゃないでしょうか。(何の根拠もないけど...w)