- E2−5B
5回93球6安打2四球4失点。神の子・マー君のこれが今季初先発の成績。チームが初回に先制し、その勢いのまま田中を5イニングまで担ぎたかったところだが、3回裏の1アウト3塁で迎えた3番辰己、4番浅村のところで追加点を取れなかったことがあとで微妙に影響した。
次の4回表に一挙3失点。このイニングにも1つのキッカケがあって、先頭の森のヒットはしょうがないとして、その次の紅林のファーストゴロだ。あれをこの日ファーストを守った渡邊佳明が捕ってくれていればなあ...。1塁が鈴木大地でなかったことが悔やまれた。小深田のナイスフォローで紅林を一度はアウトにするもリクエストで覆りセーフ。
ファームで長くバッテリーを組んでいたという理由で田中と安田のバッテリーだったが、あそこは石原と組ませて安田はいつもどおり指名打者、3塁浅村で1塁鈴木大地で良かったなあ...などと「たられば」全開で見守ったイニングだった。
田中は今季初登板、相手オリックスはBクラス確定のチーム状況ながら、今季すでに100ゲーム以上を消化してきた熟練の攻撃陣、開幕直後の青い攻撃陣とは違う。しかも昨シーズンまでリーグチャンピオンの強豪チームなのだ。いかに田中の経験値を持ってしても、このハンデは補いきれなかったか...。そんな攻防だった。
田中といえば「ギアチェンジ」のイメージがあるが、昨日のゲームではチェンジできるギアが残ってなかった。常時トップギアで投げ続けていた印象である。
しかし、リハビリ期間が長かったことで一軍レベル相手にトップギアで投げ続ける体力がそもそも不足していた。
一軍のゲームで5イニング100球投げたことを次にどうつなげるか。田中自身の課題であり、今江監督の問題である。あと、昨日リリーフで投げていたポンセをどう使うか。手札はまだ残っていそうだが、よほど大胆に使わないとミラクルは見えてこない。