わしろぐ

ちな鷲ジジイの身辺雑記など / in 秋田

ウォーキングするにも「熊」に注意

 早朝のウォーキングを最近はサボっている。さすがに朝方は寒くなったし、そのせいで眠い、「さぁー歩くぞ!」という気分にならない。代わりに夕方のちょうど良い気温の頃に歩いている。

 仙台にいた頃は歩いたり走ったりしている人がそこら中にいたので気にならなかったが、この辺では私以外にそんな人は見かけないから正直ちょっと意識しちゃうw。

 特に農作業中の人がいたりすると、呑気に歩いていることに変な罪悪感のようなものを感じたりするが、意識過剰だろうかw。

 どこか適当なウォーキングコースはないものかとあちこち探しているが、なかなかいい場所が見つからない。
 先日、市のホームページの観光案内に渓谷沿いの散策コースが紹介されていたので行ってみた。近くには温泉保養施設があって、そこの駐車場に車を停めて施設の受付でコースのスタート地点を尋ねてみた。



 ところが、対応してくれた男性の説明がどうも歯切れが悪い。ホームページで紹介している散策コースを訪ねて人が来たのだ、普通にウェルカムな対応があっていいはずだが、どうも「迷惑そう」なニュアンスが感じられた。よくよく話をしていくと、どうやら「熊」が出るらしい。ようするに「行くのは勝手だが、責任持てませんよ...」と言いたかったようなのだ。

 「これから紅葉で一番いい時期になるんじゃないの?」と振ってみると、「そうなんですけどねえ...」とつれない反応だ。

 昔は散策コースに入るときは熊よけに鈴をつけて行けと言われたものだ。「人が通るよ」と知らせながら歩けば熊の方が逃げていく理屈。しかし、この頃は鈴の音で人がいることが分かると、逆に人の持っている食べ物を求めて襲うようになっているという話を聞いた。さすがに「熊が出るかもしれませんよ」と聞いた後では呑気に「野生の熊は近くで見たことないので楽しみ!」とはならない。

 「散策コース」といえば、一応は人間のエリア。熊もそれは分かっていて棲み分けが出来ているつもりでいたが、それは人間側の勝手な思い込みだったようだ。というか、私の認識が「昭和」のままだったかもしれない。

 こっちに来てから「人が熊に襲われた」というニュースはまだ聴いていない。新たな棲み分けラインが定着してきているからだろうか。一度そのラインを確認しておいたほうが良さそうだ。