わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

卓球・水谷隼のフォロー(伊藤美誠の「私はリザーブ不向き」発言について)はナイスだったのか...w。

 卓球のパリ五輪代表落選の伊藤美誠選手が「リザーブ(補欠)には自分は向かないから行かないと思う」と発言したことがニュースになっていて、お前は何様のつもり?、なんて自分勝手なわがままな選手なんだろう、...と思った人はいっぱいいたと思う。そういうわたしも「東京五輪の金メダリストとしては気持ちがわからないこともないが、かなり嫌なヤツになってるぞ...」と不快に思ったものだ。そんなことだから代表選考で勝てなくなった...とか思ったり。
 ところが東京五輪で伊藤とダブルスを組んだ水谷隼さんが伊藤の「リザーブ不向き」発言の真意についてコメントしたから、伊藤のヒールのイメージがいくらか和らいだようにみえる。少なくともわたしはそうだw。ま、水谷の説明が伊藤の真意だったかはハッキリ言ってわからない。が、たぶんそうなんだろう、そうであってほしい、と思える説明(理由)ではあった。伊藤ファンはちょと安心したんじゃないか。水谷、やるじゃないか。伊藤、水谷に感謝しろ。...みたいなw。



 水谷の説明のポイントは3つ。

  • 五輪の会場入りはかなり限定されている(少ない)。選手以外だと補欠と練習パートナーくらい。
  • 伊藤はラケットのバック面に異質なラバーを使うので練習パートナーには不向きな戦型の選手。
  • そもそも卓球は怪我が少ない競技だから補欠が試合に出ることはほとんどない。


 ようするに伊藤美誠の発言真意は、

  • 人数制限が厳しいオリンピックでは、練習パートナーに不向きな自分よりもそうじゃない選手を補欠に選んでおいた方が選手にとってはありがたいはず。
  • だから自分は補欠に選考されても辞退するかもしれない。

...ということらしい。

 卓球女子代表の渡辺監督は補欠選考について「やっぱり(代表以外で)一番調子がいい選手になると思う」と強調していた。伊藤発言はこれに対する予防線、選ばれても行かないよ的な捉え方になってしまったというのはあるかもしれない。
 代表監督にとって最悪のケース(選手の故障時の交代)を考えて動くのは当たり前のこと。まさか代表監督が「練習パートナーとしての要素を重視して選考したい」などとは発言できないだろう。
 水谷のフォローは伊藤美誠のイメージダウンを最小限に留めたという印象はある。一方で渡辺監督の本音を代弁したという面もあったのだろうか...。そこはわからない。渡辺監督は「余計なコメントしやがって...」と思っているかもしれないw。
 
 WBCの侍J選考でも、ギータや坂本といった有名選手が発表前に辞退を表明するというようことがあった。理由はペナントレースの調整を優先したいからということだっと思う。一方でマー君のように選ばれたいとアピールするも落選した選手もいた。日本代表というものに対する捉え方、価値観は選手それぞれなのだ。リザーブという位置づけだったらなおさらだ。リザーブ問題がここまで脚光を浴びちゃうと監督も選びづらいというのはあるね。今後の選考、伊藤の対応、そして水谷のフォローに密かに注目したいw。