3年めの壁を崩せるか
過去に楽天で3年めまでに戦力になれそうだった高卒ドラ野手といえば、オコエ瑠偉と黒川だったが、結局、どちらも3年めまでにブレイクすることはなかった。それでもどっちもその兆候は少なからずあった。そういえば黒川の同期の武藤にもあったな...。
しかし、吉野には残念ながらその兆候すらない。高卒ドラフトの選手がまず身体作りから入るのはいいとして、吉野は2年たっても相変わらず線が細い、しかも、一軍での出場がないばかりか、ファームでの試合数も2年目の方が1年目よりも少なかったようだ。身体も作れず、ゲームにも出られず。お前さんは2年間いったい何をやっていたのか...となるなあ、普通は...。
坂本に弟子入り
年明けの自主トレでは2年連続となるジャイアンツ坂本への弟子入りを決めたらしい。師事する選手は悪くないと思うが、要はその選手から何を学び取るかだよね。たしか吉野のバッティングフォームは高校時代から坂本に似ていると言われてきた。憧れの選手のフォームを参考にしているうちに似てきたのかはわからない。ただ、フォームの似ている一流選手から技術を盗むというのは参考にもなるし、手っ取り早い、効率は悪くない。
楽天では内がオリックスの山本のフォームに似てきて3年めに一皮むけたし、ドラゴンズの細川も和田コーチの指導のもと、フォームが和田コーチに似てくるにつれてブレイクした。現役ドラフトの成功例と騒がれたくらい。
吉野も坂本のフォームのいいところ、自分にフィットするところをうまく取り入れて(真似て)キッカケにしてほしいね。
平良も
坂本といえば、同じ楽天から平良竜哉もたしか弟子入りすると報道されていた。平良は年齢は吉野よりも上だが、ドラフトは1年遅い22年ドラ組である。楽天から2人、坂本塾で何を吸収してこれるか。そこにかかっている。
内野手と外野手というポジションの違いはあるが、彼らが坂本に求めているのはその長打力、勝負強いバッティングだろう。
チームメイトという心強さと、1軍入りを目指すライバル同士という刺激もある。坂本塾での相乗効果に期待したいね。