わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

地下鉄の中で見た迷惑な男。




 仙台地下鉄の南北線に乗っていたときのことだ。途中から30代くらいの小柄な男性が乗ってきて、席を探しているのか、電車の中を行ったり来たりしていたのだが、結局は私が座っている席の近くまで戻ってきて、つり革につかまり進行方向に向かって立っていた。
 最初は特に気にも止めなかったのだが、そのうちにコン、コンと咳をし始めた人がいたので見たらその男だった。「し始めた」と書いたとおり、その咳は2、3回で終わらなかった。喉の奥から何かを吐き出そうとするかのような咳が続いた。
 その男、マスクはしていたが、周りに配慮するのであれば、ドア側に寄るなどして人のいない方に向かって静かにするのが普通だろう。ところが、その男は進行方向に向かって通路に仁王立ちになり、両手で左右の吊り革につかまり咳をし続けたのだ。
 で、しばらくすると、両手に吊り革を持ったまま、まるで吊り輪の体操選手にでもなったかのようにのけぞり、今度は進行方向とは逆の方向に向かって咳を始めたのである。
 
これは明らかな異常行動である。私を含め、近くにいた乗客はこの異常行動に気づき、それまでマスクをしていなかった人もカバンやポケットからマスクを取り出しつけ始めた(みんなマスクはいちおう所持しているんだな、...と変なところに感心した。)。
 へぇ、いるんだね、こういうやつ...。迷惑野郎(不審者)のニュースはときどき見るが、この手の変な野郎を生で見たのは初めてだった。
 やってる当人の意図はよく分からない。ま、本気で嫌がらせをするつもりならマスクなどしていなかったと思うし、座席側に向かってするだろうから、ちょっとした目立ちたい行動だったのかもしれない。それにしてもいい大人がやることか...、子供じゃないんだから。
 周りがマスクを付け始めたり、「なんじゃこいつは...」という空気が車内に流れ始めたのを感じたのか、のけぞり行動をした後に停車した駅でそそくさと電車を降りていった。