わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

大きな大きな〈連敗ストップ〉

E3−0H

ただの連敗ストップじゃない

ひさびさの勝利。最近は観ていてしんどかった。このまま勝てずにシーズンが終わるんじゃないか、そんな気分だった。例えるなら上昇飛行できないままガス欠で墜落しそうな飛行機に乗っている気分だな。とりあえず連敗は止まった。

同じ「連敗ストップ」でも、この日のそれはわけが違う。ここ5連敗中を止めたのも大きいし、ブラックフライデー、金曜日の19連敗を止めたのがさらに大きい。そして、その相手が首位ホークスだったというのも意味がある。金曜日の勝利は1年ぶりだとか。いろんな意味で価値ある勝利になったw。


立役者

田中将大

連敗ストップの立役者は、なんといっても田中将大だろう。ストライク先行のピッチングスタイルはさすがだった。ピンチになる場面もいくつかあったが、そこで踏ん張れる。今シーズンの田中はちょっと違うぞと思わせてくれた。5回でほぼ100球(実際は96球)と球数がかさんで降板となったが、なんといっても無失点でゲームを折り返した、先制点を許さなかったゲームメイクは大きかった。

今シーズンの田中は一味違う...

安田悠馬

攻撃では田中が無失点で抑えている間に先制したのが大きかった。しかも先制の3ラン。やはり立役者で次に来るのはこの日スタメンマスクだった安田だな。7番辰己、8番カズキとそれぞれ四球で出塁したところでの一発は2回裏という序盤だったが、これでチームに「行けるかも」という雰囲気が出てきた。ま、実際はこの3点を最後まで守り抜いた格好にはなってしまったがw。

鈴木翔天

カズキのバント失敗は痛かったけど...

本当は中盤に追加点があれば、もう少し楽な展開になっていた。特に6回裏の0アウト2、3塁のチャンスの場面、あそこのカズキのスクイズ失敗は痛かった...。終わってみてもこのイニングが最大のチャンスだったが、結局、無得点で終わってしまった。

BS12の解説者・磯部さんは「それができる選手かどうか、選手のことをよく知って作戦を立てる必要がある」みたいなことをコメントしていた。たしかにそういう一面はあるかな。楽天はなかなかバント作戦が成功しない。バント失敗がこれくらい続くところを見せられると、練習不足というより、選手の適性をたしかに疑いたくなる。無理なものは無理。監督としては、どの選手にも場面に応じたプレーを確実に実践できるようになってほしい、そういうチームにしたい、というのはあるのかもしれないが、選手の適性を見て采配するというのはやっぱりあるな。ま、スクイズだったらバッターによって作戦が決まるのもどうかという面はあるがw。いずれにしても、あの場面、ゲッツーの心配はないのだからカズキには普通に打たせてもよかった(たらればたられば...)。石井采配がズバッと当たるところを見てみたい。

というわけで、6回裏の大チャンスをつぶした次のイニング(7回表)を無失点で抑えた鈴木翔天のこのゲームでの貢献度は実に大きかった。周東から始まる左の上位打線をしっかり3人で切って前のイニングの悪い流れも一緒にバッサリ切ってくれたナイスピッチングだった。

大地と岡島

そしてこの2人。石井監督がゲーム前のコメントで〈キャリアを持ってことを起こせる選手〉の起用を匂わせていたが、やっぱりこの2人のことだった、大地と岡島だな。この2人がチームに入ったことでやはりベンチの雰囲気が一変した。この雰囲気、落ち着きを待っていた。一番、待っていたのは監督だろうw。
大地はベンチ前で声を出している姿が何度も映像に映っていたし、岡島のフルスイングも見てて興奮した。がぜんやる気が出る感じ。凡退してもシュンと落ち込まない、次の打席でしっかり結果を出す姿は見ていて可能性と勇気を与えてくれた。これでチームに役者がそろった、そういう雰囲気になってきたぞ!。

さぁ、今日はゲームできるのかな。いい感じで勝利したあとのカード2戦目が非常に大事になってくる。予告先発は負け癖がつきつつある瀧中である。もう、開き直ってホークス打線にぶつかっていってほしいね。当たって砕けろの精神で投げてほしい。