u-23ワールドカップで準優勝した日本代表に楽天からは4人の選手が選ばれていました。
近藤弘樹投手、堀内謙伍捕手、内田靖人内野手、そして西巻賢二内野手です。
その4人の選手が11月2日、楽天生命パーク宮城で行われている秋季練習に合流したというニュースが入ってきました。
彼らの活躍ぶりはツイッターなどの情報ですでに知っていましたが、u-23としての闘いの中から彼らが何を吸収できたのか、報道されている彼らの成績やコメントなどを総合して考えると「自信」の2文字が見えてきました。
彼らが残した成績とインタビューへのコメントを感想を混じえて整理してみました。
近藤弘樹
成績について
近藤くんは2試合に先発しました。いずれも先発としての役割をバッチリ果たしくれました。特に2ゲームとも四死球が各1個ずつだったんですよね。大きな大会でも自分の力を出し切れるところを見せてくれました。この選手はおそらく天然キャラだと思うなあ(もちろん良い意味ですよw)。
- 日本5−0オランダ:7回3安打無失点、12奪三振
- 日本1−2メキシコ(決勝戦):8回無失点
近藤コメント
「国を背負って戦うのはプレッシャーがあったが、楽しかった。いい経験になった」
堀内謙伍
成績について
通算の成績云々よりも今大会全試合で先発マスクを被ったというのが素晴らしい。まさにu-23投手陣の女房役として引っ張ってきました。印象に残っているのは初戦の南アフリカ戦でいきなり2安打3打点を記録したことです。
それから10月27日のベネズエラ戦での3ランは決勝点となりました。攻守にチームを引っ張っていました。
下のコメントにもあるように「落ち着いてプレーができた」のだと思います。もともとこの選手は「心臓に毛」キャラですからねw。頼もしいです。
堀内コメント
「いろんな投手の球を受けられた。落ち着いてプレーできた。」
内田靖人
成績について
大会通算で3本塁打、8打点と4番の役割をしっかり果たしました。
印象に残っているのは10月22日メキシコ戦での初回の3ランですね。あれでチームに勢いがつきました。10月26日の韓国戦での2ランもよかった。ランナーがいるところでの一発、勝負強さも出てきたかな。主将として4番として十分に役割を果たしてくれたと思います。
内田は成績ももちろんですが、それにプラスして主将を務めたことによる人間力の成長に期待が集まっています。先日テレビ番組に出演していた平石監督も強調していましたね。
「遠慮しがちなところもあったけど、どう変わってくるのか技術以上に楽しみ」と...
内田コメント
「優勝できず悔しかった」と振り返った上で「(2020年の)東京五輪(の代表)に選ばれるようにもっと練習したい」
西巻賢二
成績について
10月24日までのオープニングラウンドではヒットが1本しか出ずに苦労しましたが、次の10月26日からのスーパーラウンドではいきなりマルチヒットを記録しました。10月28日のドミニカ戦でも猛打賞、2打点を記録しましたね。
帰国後のコメントにもあったように、稲葉監督からの助言をすぐに生かすあたりはやはり只者でな無いという感じです。
西巻コメント
「(稲葉篤紀監督の助言で腕が伸び切ったスイングを改善し)打球に力が伝わるようになり、アウトになっていた当たりがヒットになった」
さいごに
4人とも大きな国際大会で結果を残せたことが大きな自信になっているように感じます。
あくまで私の個人的な印象ですが、内田を除けば3人とももともと本番に強いタイプのキャラクターの選手たちだったように思います。見事に本領発揮という感じがします。
内田はどちらかというと「考え込むタイプ」に見えましたが、今回の「主将で4番」と侍Jの稲葉監督に抜擢されたことが自信になったのでしょうか。勝負強さも見せてくれたし、結果も出してくれました。
「東京オリンピックに選ばれるよに...」というコメントが出て来ること自体にそれは現れています。もう稲葉監督に感謝、感謝、感謝ですねw。
1つ心配なのは2016年u-23の楽天からの選抜選手の顔ぶれとその後の経過です。
- 安楽智大投手
- 下妻貴寛捕手
- 吉持亮汰内野手
- 三好匠内野手
この中の早くも2人が戦力外となっています。残り2人も戦力になっているとはいい難いし...。あまり張り切りすぎて怪我などせずに地に足をつけて着実に成長してほしい、そう思います。