この時期、ほかの野球ブログやネット記事でよく見かけるのが「各選手の通信簿」の記事だ。楽天の選手の通信簿も見つけたので今回はそれに乗っかってみたw。
「私ならこうつける」という切り口で乗っかった。といえばカッコよく聞こえるかもしれないが、要するに「他人のふんどしで相撲をとる」式だなw。ただ、決して最初の通信簿にケチをつける趣旨ではない。書くまでもないことだが、専門家の評価記事に対してド素人のいち楽天ファンがケチをつけられるはずもない。単にファン目線の感情的な評語をつけてみたというだけのことであるw。あしからず...。
題材とした通信簿はこれ。
thedigestweb.com
リンク切れに備えて選手ごとの記事を引用(囲み記事)したあと、その下に私の感情的なコメントを入れたw。記事で使われている評語は次のとおり。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです
まずは【投手編】から。
田中将大
●田中将大
[試合] 23 [勝敗] 4-9 [防御率] 3.01
[投球回] 155.2 [K/9] 7.28 [BB/9] 1.68
評価:よくできました(A)
東北が無援護に泣いた。8年ぶりの復帰で東京五輪にも出場。チーム最多投球回、QS率73.9%と献身的に尽したが、援護率2.16では勝てない。HQS11試合で1勝3敗の結果がすべてを物語る。
本音は「E(ガッカリです)」と言いたいところだが、数字的には悪くないし、先日の「プロフェッショナル仕事の流儀」を見てしまったからさすがにEはつけられない。ただ、全体的な数字を別にすれば、点の取られ方が悪かったゲームもけっこうあったな、という印象はある。先制点を許すゲームが多かったし、味方が先制したあとですぐに失点してしまう展開も目立った。ホームランでたちまち同点、逆転というのもあったしな。「味方の援護(がない)」とよく言われたが、ま、どっちもどっちかな。神の子・田中らしくなかった。それにこの成績で田中に対して「A(よくできました)」は逆に失礼だと思うがどうだろうw。
岸孝之
●岸孝之
[試合] 25 [勝敗] 9-10 [防御率] 3.44
[投球回] 149.0 [K/9] 7.91 [BB/9] 2.05
評価:まずまずです(B)
3年ぶりに規定投球回到達。移籍5年目は完封勝利で始まり、2019年9月からの連勝は最終的に10まで伸びた。5月に調子を落としたが修正し、8月13日の西武戦は8回途中までノーヒットノーラン。
異議なーし。
則本昂大
●則本昂大
[試合] 23 [勝敗] 11-5 [防御率] 3.17
[投球回] 144.2 [K/9] 9.46 [BB/9] 2.18
評価:まずまずです(B)
エース復活。2年前に手術した右ヒジの不安が消え、真っすぐは最速158キロ。支配力がよみがえり、9月9日の日本ハム戦で3年ぶり完封勝利を飾った。最終登板で右腕最速1500奪三振に到達。
ま、2桁勝ったのは事実なので、Aをつけてやりたいところなんだけど、「ここぞ」というゲームでエースの働きができなかった印象が強いので、このまま「異議なーし」でいいですw。
早川隆久
●早川隆久
[試合] 24 [勝敗] 9-7 [防御率] 3.86
[投球回] 137.2 [K/9] 8.30 [BB/9] 1.96
評価:可もなく不可もなく(C)
1年目は五輪前後で明暗分かれた。前半戦だけで7勝。5月16日オリックス戦は98球のプロ初完封勝利だった。しかし後半戦は2勝と失速。4球団競合の前評判を考えると、もうひと伸び欲しかった。
「C」はちょっと厳しいかな。ルーキーイヤーなので「B(まずまずです)」はあげたい。たしかにスーパールーキーという前評判を考えると「A」をつけさせてほしかったというのはある。ま、来シーズンがんばろうぜw。
瀧中瞭太
●瀧中瞭太
[試合] 20 [勝敗] 10-5 [防御率] 3.21
[投球回] 103.2 [K/9] 6.51 [BB/9] 2.34
評価:よくできました(A)
防御率54.00から積み上げた初の2ケタ勝利だ。シーズン初登板で10失点KOと波乱の船出も、2登板目以降は防御率2.38。多彩な変化球に緩急、奥行きを駆使し、しっかりゲームを作った。
まったく異議なーし。
涌井秀章
●涌井秀章
[試合] 21 [勝敗] 6-8 [防御率] 5.04
[投球回] 96.1 [K/9] 7.10 [BB/9] 2.43
評価:がんばりましょう(D)
史上47人目の通算2500投球回、同49人目の150勝に到達したとはいえ、不本意な17年目になった。開幕投手を任され、3・4月の月間MVPを受賞。しかし5月以降は防御率7.74に沈み、5失点以上は7試合を数えた。
開幕ダッシュの原動力となる活躍に、並のピッチャーなら「C」にあげても良かった。しかし、なんといっても涌井なのでね。やはり「D」というところかな。
宋家豪
●宋家豪
[試合] 63 [勝敗] 3-3 [防御率] 2.23 [セーブ] 7 [ホールド] 24
[投球回] 60.2 [K/9] 7.27 [BB/9] 3.41
評価:よくできました(A)
リーグ2位の63試合と大活躍し、球宴に初選出された。7回以降の同点以上で56試合投げ、松井離脱後は代役抑えで失敗なし。相手打線の中軸を被打率.157に退け、年俸は1億円の大台を突破した。
まったく異議なーし。
西口直人
●西口直人
[試合] 33 [勝敗] 5-2 [防御率] 3.28 [ホールド] 3
[投球回] 57.2 [K/9] 8.58 [BB/9] 3.59
評価:まずまずです(B)
2016年ドラフト10位が大躍進。先発が危険球退場し緊急登板した6月26日ソフトバンク戦でプロ初勝利。複数回から終盤の接戦までカバーした。柳田悠岐(ソフトバンク)には14打数で単打1本、7三振。
個人的には「A」でも良かったが、先発で勝てるようになるまでとっておくことにするかなw。
安樂智大
●安樂智大
[試合] 58 [勝敗] 3-3 [防御率] 2.08 [ホールド] 22
[投球回] 56.1 [K/9] 7.99 [BB/9] 5.27
評価:よくできました(A)
救援転向2年目は登板数、ホールド大幅増。球速が増した直球は昨年出なかった151キロを計測し、変化球はスプリットチェンジをたくみに操った。8月25日からの7日間で5登板のフル回転も。
異議なーし。
酒居知史
●酒居知史
[試合] 54 [勝敗] 4-3 [防御率] 2.28 [ホールド] 28
[投球回] 51.1 [K/9] 7.71 [BB/9] 4.21
評価:よくできました(A)
2年連続で開幕から最後まで一軍登録されたチーム唯一の投手。田中将に助言を仰いだフォークは威力絶大で、22試合で無安打・無四死球と圧巻だった。28ホールドはリーグ2位タイ。
異議なーし。
松井裕樹
●松井裕樹
[試合] 43 [勝敗] 0-2 [防御率] 0.63 [セーブ] 24
[投球回] 43.0 [K/9] 12.35 [BB/9] 4.40
評価:まずまずです(B)
隔年で好成績を残す過去の傾向を踏襲。約2試合に1登板のハイペースで投げ、適時打を2本に抑える大戦果をあげた。通算165セーブは歴代13位タイ。8月の右太腿裏痛による離脱だけが残念だった。
クローザー復帰で大いに期待していたシーズンだった。それなのに、オリンピックでゲームのなかった時期に怪我するってあまりに軽率だった。なので、心情的には「E(ガッカリです)」。ただ、後半戦のクローザーの苦労をみて、彼の存在の大きさ(偉大さ)を再認識したシーズンでもあった。いつもかなりの負担をかけていたのだね、ソンも酒居も安楽も、クローザー数回やっただけでへばっていた。その負荷の大きさに免じて(?)、ま、「B」でいいですw。