わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

「札幌の鬼」で抑えた翌日は「楽天の鬼」に抑え込まれたな...

F2−1E

「札幌の鬼」で抑えた翌日は「楽天の鬼」に抑え込まれたな...

一昨日の岸が「札幌の鬼」とか言われていたようだが、昨日の相手先発・上沢はそれこそ「楽天の鬼」と言ってもいいくらいの雰囲気(楽天の各打者を上から見下ろす感じ)でのびのびピッチングされた印象である。*1そんなわけで現在最下位、後半戦の勝ち星がなかった日ハム相手の3連戦は1勝1敗1分けという五分の成績で終わった。田中、岸、涌井という、いずれが開幕投手を務めてもいいくらいのエース級を並べながら、最下位独走中のチーム相手にどうにかこうにか引き分けたという感じのゲーム内容で、後半戦のペナントレースも先が思いやられる滑り出しになってしまった感じである。*2

涌井がショートスターターになってしまった

先発・涌井は今回も2回で降板。ノックアウトというわけではなかったが、初回に1失点、2回に1失点とピリッとしたところが見えなかった。なんとか最少失点で切り抜けてはいたが、石井監督も涌井のピッチングに前回からの修正の跡を確認できなかったということだろう。炎上する前にスイッチした格好である。
涌井の前回登板では、監督、コーチともに「緩急が使えていない」と指摘していたから、今回はそこらへんを意識して調整してきたはずである。
しかし、「ここぞ」の場面で抑え込めていなかった。「緩(かん)」はいいとして、制球も含めて「急(きゅう)」の方の質が今ひとつだったか...。「急」の質あっての「緩」だろうからね。
年齢からくるものなのか、前半戦の疲れ(ま、これも年齢的な原因といえないこともないのだが...)から来るものなのか。普通ならファームでしっかり調整して出直すという手順を踏むのだろうが、オリンピックインターバルが1ヶ月近くあった中で迎えた後半戦である。いまさらファームで調整し直しというのも考えづらい。涌井をローテからはずすことはないだろう。それとも1回は飛ばすかな。涌井が壁にぶつかった。けっこう厚い壁くさい...。

西口にご褒美の「先発登板」をあげたいね

涌井のあとを受けてロングリリーフしたのは西口だ。炭谷のリードもよかったと思うが、彼本来の良さが引き出されて3イニングを3安打無失点で切り抜けたのはよかった。これが途中からではなく、最初から任されるようになって、その期待にも応えられるようになったらいよいよ本物なんだが、石井監督もそこまでの信頼はまだ置いていないようである。ただ、瀧中の次を石橋と争っている位置にいるのはほぼ間違いないだろう。彼はあれこれ考え込むタイプではなさそうに見える。やや「天然」が入っているピッチャー向きのキャラなのはいいのだが、詰めの甘さもありそう。しっかり自分の課題を認識して今シーズンこそは3から5くらいの勝ち星を上げるくらいになってほしい...w。

浅村が変わらないと攻撃も変わらない

攻撃陣ではやっぱり浅村が物足りない。今シーズンの彼のスタイルなのかもしれないが、「つなぎ役」というのはやっぱり浅村の役割ではないと思う。もっと積極的に長打を狙うべきである。ま、狙いにいって打ち損じているようにも見えるところが気がかりではあるが...。昨シーズンまでは的確にとらえていた甘いボールを今シーズンは打ち損じている、そんな印象がないわけではない。相手バッテリーが浅村を研究しつくした配球のせいかもしれない。相手ピッチャーが2線級だとそこそこ打ったり、四球を選んだりとチーム野球に貢献しているようには見える。ただ、楽天に必要な「浅村」はそんな「浅村」ではないはずだ。島内が浅村をだいぶフォローしているからそれほど目立ってはいないが、昨日のようなゲームで一発打って突破口を開くのが本来の「浅村」ではないか。そろそろ今シーズンの浅村スタイルを見直す時期に来ていると思うな。

*1:札幌で鬼のように強いから「札幌の鬼」、楽天戦では鬼のように強くなる上沢は「楽天の鬼」としてみました。ホークスの甲斐が「北九州の鬼」と呼ばれているのは有名

*2:首位独走中のオリックスをライオンがようやく叩いてくれたのと、ソフバンとロッテが交互に潰し合ってくれたことが不幸中の幸いである。ただ、ここで差を縮めておきたかった...という日ハムとのカードではあったから、あてが外れたのは間違いないだろう。