E4−6M
残留要請...
田中と浅村には残留要請している...という石井監督のコメントが報道されていた。今シーズンFA権を取得したことから、世間では移籍やら放出やら、なんだかんだと先行報道されていた。あまりにもいろいろ飛び交っているものだから、石井監督の一種の牽制球の意味があったのかもしれない。
「球団に必要な選手」と石井監督。ま、普通ならそのとおりなんだが年俸的なことを考えると「どうなんだ?」ということである。例えば田中だが、同じ年俸を払ったなら、二桁稼げる外国人の先発ピッチャーを2人くらい連れてこれるんじゃないかと思わないこともないのである。
ま、楽天にとって田中将大が勝利数だけでは測れない特別な存在であるのは認めるが、果たしてこの2シーズンの結果と目に見えないレジェンドとしての価値とを比較した時にオーナーがどんな判断を下すか、そこだな、一番の問題は...。
前回登板と一緒
昨日の田中は、5回103球9被安打6失点という内容だった。前回の日ハム戦と同様に、連打され一発を浴びてノックアウト、3回までに5失点は先発ピッチャーとしては失格である。それもただの先発ピッチャーではない。田中将大なのだ。ダメージとしては、普通の先発の3倍くらいありそうだ。
どうした田中...。しっかりしろ!と言ってどうにかなるものでもなさそう。この時期のゲームがどれだけ重要かは田中が一番分かっているはずで、たまたまの失投だったとか、コンディション不良というわけでもなさそうなのだ。
その証拠に、上位打線には相当の警戒心を持って投げていたし、一球一球気合も入っていた。いつもの上から目線も、不敵な笑みも昨日のゲームでは見えなかった。真剣だった。それでも、序盤に攻略されてしまった。大横綱が、引退を決意する場所とイメージが重なったりしていたが、野球と大相撲を単純に比較することはできない、と思い直す。野球は力技だけが武器ではないから。
反撃はしている
前回の日ハム戦では味方の援護でサヨナラ勝ちした。今回も序盤で5点を追う展開になったが、浅村が3ランを打つなど、2点差まで追い上げる攻撃を見せた。昨シーズンとは田中ゲームでの野手との関係は明らかに違っているのだ。昨シーズンの借りを返しているわけではないと思うが、田中が投げたときの今シーズンの攻撃陣はよくやっている。
ところが田中がなかなかそれに応えられない。先制したかと思えば、簡単に同点にされ、先制されたかと思えば、味方が反撃する前に追加点まで許す。