わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

昨日のゲームは涌井の1安打完封ピッチングに尽きます。

E6−0H

涌井の1失点完封がすべてのゲームでした。
もしかしたらもしかするぞ...ノーヒットノーラン、というゲーム展開でしたが、最後の一歩手前、9回表1アウトから代打・川島に一本打たれちゃいました。なんか嫌らしい雰囲気を漂わせていましたもの...川島。
けど、結局この1安打だけ。涌井もヒロインで「そんなもんでしょう」と他人事みたいなコメントをしていましたが、涌井にとっては「だから何?」という感じの展開だったのかもしれません。一本出た後に今宮、柳田という好(強)打者2人を連続三振に打ち取ったわけですから、涌井らしい完封だったと思います。
で、これまたヒロインで「平常心でいられる秘訣は?」みたいな質問に対し、涌井は「基本的に無関心」「自分のことしか考えていないので、まずは自分のやるべきことをしっかりやっている」みたいなコメントをしていましたが、ここらへんは気持ちを上手く制御できなくて自滅しちゃいがちな楽天のピッチャーはぜひ見習ってほしいところですね。
もちろんチームの6得点あっての勝利だったわけですが、涌井が投げるときは味方もよく得点するわけで、これは田中将大のときと同じ状況です。ナイスピッチングが攻撃のリズムを作っている証拠といえます。つまりは、涌井のピッチングが得点させたと言っても言いすぎじゃない。
とにかくこのゲームの勝利は涌井のナイスピッチングに尽きるということです。涌井一人をお立ち台に送り出したのはチーム全員がそう思っていたからでしょう。おかげで私達ファンは涌井の冷めた「バーン」を見ることができました。涌井自身がカウントするバーンは最初で最後かもしれません、貴重でしたw。
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さて、三木監督がゲーム前に「(涌井には)味のあるピッチングをしてほしい」みたいなコメントを出していたようですが、相手の和田も含めて「味のある」投手戦になりました。
涌井のピッチングの絶妙なタイミングのとり方、はずし方でバッターは泳がされたり、打たされたりしているように見えます。和田の場合も似ています。こちらもバッターのタイミングを微妙にはずしているからだと思うのですが、球速以上にバッターが差し込まれていた印象でした。
涌井も和田もピッチングフォームの過程に溜めを作るタイミングがあります。「味のあるピッチング」の正体はバッターのタイミング(呼吸)を見な(感じな)がら溜めのところで微妙にそこをずらして投げられているところじゃないか...、そんな風に見てました。

あと、バッターでは田中カズキ。ノーステップが戻ってましたね。昨シーズン、ステップ打法も試していた時期があったように記憶していますが、昨日のゲームでは左右いずれもノーステップに戻っていました。で、左右両方でのナイスバッティング。四球も入れると4打席すべて出塁。スタメンで即結果が出ましたね。これでまた面白くなってきました。
小深田も渋いヒットを連発。カズキと小深田の9番、1番がかなり機能していたゲームになりました。途中出場の辰己も真っ青だったと思います。田中に左右で結果を出されては、辰己はちょっと太刀打ちできませんな。この2人の争いから当分目が離せません。
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さいごに。
今日は松井裕樹が先発です。
昨日の涌井に「明日は松井が投げます。タオルをいっぱい掲げて応援してやってください。」とエールを送られてしまい、下手なピッチングは見せられなくなりました。
まずは立ち上がりです(一次試験)。そこを過ぎれば次は5回まで(二次試験、ここは最低ライン)。欲張ってとりあえず7回くらいまで投げてゲームが作れていれば合格かな。さあ、どうなる?
次の則本も涌井にこれだけのピッチングを見せられて、エースの意地を見せたいところです。これまた下手なピッチングはできません。則本が奮起してノーノーを仕上げたら少しは、いや、かなり見直すんだけどなあ。あぁ、楽しみ楽しみ...。