H2×−1E
延長10回裏、先頭打者・柳田のサヨナラホームランでゲームセット。ピッチャーは前回登板でも柳田にホームランを献上しているシャギワ...となるとちょっと後味の悪い終わり方にしてしまったなあという感じ。
太田から代わった足立は四球覚悟の外側一辺倒の要求でしたが、4球続けたツーシームの甘い4球目を狙われました。前日の塩見で成功した4球連続カーブに気をよくしたか足立も安易に続けすぎましたな。
というか、あの場面の柳田はホームラン狙いしかないのだから果たしてストライクで勝負する必要があったのかどうか...。先頭打者というところがミソでした。狙い通り、または期待どおりにホームランを打ってみせた柳田をやはり褒めるべきですね。たぶん。
開幕投手同士の緊迫した投手戦でした。則本も新生・則本の本領発揮、打たせて取るピッチングでしたが、調子の良いときは抜群の制球力で三振も量産します。7回115球5被安打1失点で三振は9個ありました。
相手先発の東浜も150キロ台の速球を軸に好調楽天打線を抑え込みました。先発が7回まで投げると、モイネロ、森、高橋礼の継投リレーは今の楽天でもなかなか攻略できません。このパターンになったら「引き分け」で良しとしたかったところですが、最後の最後、ホームゲームのアドバンテージである「負けはない」状態での最後の攻撃、しかも一番警戒すべき柳田がトップバッター。あそこでなぜシャギワだったのか...。
ハッキリ言って、ブセニッツもシャギワも1点を争うゲームを任せるにはまだ心もとない。上手く言えませんが、2人ともピッチングが若い(青い)印象があります。大人に任せるというよりはまだ子供に任せている感覚...。打者との駆け引きや状況判断はキャッチャーのリードに全面的に頼らざるを得ませんな。
ただ、(ボールに力があるのは認めますが)緊迫した場面ではそのキャッチャーの要求通りに来ないから悩ましい。下位打線あたりだと、力任せに抑えられる場合もあるけれど、侍に招集されるクラスになるとそうもいきません。
...というわけで、10回裏はできれば牧田で行きたかったところですが、生憎ベンチ入りしていませんでした。ほんと惜しかった...。
これで2勝2敗と五分に戻りました。あと残り2つ。3勝3敗で良しとする向きもあるようですが、今のホークスにそれでは負けたも同然。しかもこっちの先発2枚は岸と石橋です。ひとつも落としたくないというのが正直なところ。
警戒すべきは柳田のみ。ただ、警戒すぎず、大胆すぎず、ここらへんの加減が難しいですね。松田にも一本出てしまったので乗ってきたら厄介です。ただ、昨シーズンまでのホークスほどの怖さはまだありません。デスパ、内川、中村、グラシアルといった顔ぶれがいないわけですから。
最後に、ホークスの「あのコーチ」がバッターに耳打ちして打席へ送り出すシーンがありました。実況のアナウンサーが「楽天にとっては不気味な存在ですね...」みたいなコメントを出していましたが、そう思わせること自体が狙いだったのでしょう。どちらかというと心理戦を得意とするタイプですから。今のホークスには負けたくない、その気持が一層強くなりましたw。