わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

「古巣への恩返し」と言うけれど...

E15-4M

首位攻防戦の初戦。残念ながら夜の街の仕事でライブ観戦ならず。今朝、スポーツニュースで試合結果をチェックしての感想だけ書いておきます。

ここまでの大勝は予想していませんでしたが、まずは勝てて良かった。楽天がまったく手も足も出なかったあの(オリックスの)山本を攻略しての8連勝と乗りに乗って来仙したロッテの勢いをどうやって止めるか、ポイントはその一点だった初戦。鍵を握る先発の弓削もホーム開幕での登板とはまた違った意味の緊張感があったと思います。
しかし、弓削はやはり「持って」ましたね。初回にいきなり2失点とやばい立ち上がりでしたが、2回を0点で抑えると、その裏に味方が大量7点で逆転してくれました。先発が「ゲームを作る」とは、失点を抑えつつ味方の攻撃にテンポをつけてやること。どこがどうと具体的な指摘はできませんが、弓削にはそこらへんの絶妙な「先発としての資質」が備わっているということでしょう。その後は安定し、6回3失点とクォリティ・スタートでしたし、味方攻撃陣は2回の7得点に留まらず、4回3得点、6回5得点と弓削がマウンドを守っている間に大量15得点をあげて勝負を決めました。

あと良かったと思うのは、ロッテからの移籍組が活躍できたこと。鈴木大地と酒居知史。
特に鈴木大地は移籍後の初ホームランをこのゲームで打ちました。しかも、ゲームの行方を決定づける2回の4得点のあとの3ラン(3点の追加点)。ダイヤモンドをかなり速いスピードで一周したようですね。相当興奮していたのでしょう。ベンチに迎えられる大地の満面の笑顔を見て古巣の選手たちの心境はどんなだったでしょう。かなり複雑なものがあったのでは...。
綺麗な表現として「古巣への恩返し」などという言われ方をしますが、私が逆の立場であったなら「そんな恩返しいらねえよ...」と悪態をつくところです。あんな光景を見せられたロッテの選手やファンは嫉妬心以外の何も無かったのではないかと想像します。なので楽天ファンとしてはこれ以上は何も言えません。
酒居も良かった。1イニングでしたが、しっかり自分の仕事を果たしました。相手は古巣ロッテ、しかも一緒に移籍した大地が見事な結果を出して見せて、酒居も7回のマウンドに上がったときは、それなりに思うところがあったはずです。が、そんな変な重圧にも負けずに淡々と結果を出しました。これでようやく楽天の選手になれたということでいいのかな。

古巣との対戦といえば、残るは今日登板予定の涌井がいます。今シーズンは良かったころの涌井に戻っていますので、ロッテファンには申し訳ありませんが、今日も「嫉妬心の塊」状態になってもらいましょう。

それにしても、楽天に移籍してきた選手たちが本来の力を十分に発揮しているようで嬉しいですね。チーム全体がそれを促すような良い雰囲気になっている証拠だと思います。「野村再生工場」と呼ばれたのは野村さんが監督をしていた頃でしたが、「三木再生工場」としてそのノウハウ、伝統が引き継がれていると思いたいですね。ま、「再生」というのは移籍してきた選手たちには失礼なんですが、そこはいわゆる「言葉の綾」というヤツですw。