鼻血で慌ててしまった理由
先日、鼻血を出してしまい、それが止まらなくなって慌てたということがありました。
鼻血くらいで大袈裟な...と思う人もいらっしゃるかもしれません。ちょっと前までの私なら、きっと同じように思ったと思います。
今回、慌ててしまったのにはいくつか理由があります。それは...
- しばらく鼻血を出していなかった
- 鼻血の出た原因に心当たりがない、鼻に衝撃を与えた記憶がない
- すぐに止まらなかった
- 量がかつて経験がないくらい多かった
結局、血は止まらず救急病院へ...
私の今までの「鼻血」の感覚からすると、首の後をトントンと軽く叩いて仰向けになっていればいずれ収まる...というものでした。
ところが今回は違いました。
仰向けになっていたら鼻血がどくどく喉に流れてきて一向に止まる気配がありません。これには慌てました。生憎の休日で病院はどこも開いていません。一緒にいた妻がネットでいろいろ調べてアドバイスをくれるのですが、改善する様子はありませんでした。
で、結局は救急車を呼びました。
救急病院での処置でとりあえず鼻血は止まり、翌日には行きつけの耳鼻科で診療を受けました。いろいろ診てもらいましたが、おかげさまで心配するような事態にはなっていません。良かったです。
鼻血に対する誤った認識(知識)
今思えば、いろいろ反省すべきことの多い出来事でした。
具体的に言うと、そんなに慌てることもなかったかな...と。
慌ててしまった理由は、最初に書いたとおりなのですが、そもそもの原因は、たぶん「鼻血」に対する認識(知識)の誤りです。認識が「甘かった」部分と逆に「神経質になっていた」部分とがありました。
鼻血に対する誤った認識ですが、これは鼻血について無知だったと言い換えてもいいかもしれません。
誤った認識とは例えば次のようなことです。
- 鼻血なんてすぐに止まるもの...と思っていたこと
- 鼻血なんて簡単には出ないもの、急に鼻血が出てきたときやなかなか止まらないのは何か悪い病気のせいかもと思ったこと
- 対処法は鼻血が外に出てこないように仰向けになって安静にしていることだと思っていたこと...
鼻血なんてすぐに止まる...は若かった頃のこと
鼻血なんてすぐに止まる...のは子供の場合であって、ある程度の年齢、特に高齢と言われる年代になったオヤジがいつまでも若いつもりでいること自体がナンセンスでした。
身体にはそろそろガタが来ていますし、成人病予防のいろいろな薬を飲んでいるわけで、若い頃のように「鼻血なんてすぐに止まるもの」と考えていたことが間違いでした。
ここで言いたいのは、鼻血が若い頃のようにすぐに止まらなかったからといって決して慌てなくていい、すぐに止まらないのが当たり前、くらいに思っていた方がいい、そういうことです。
鼻血なんて簡単には出ない、は間違い。ちょっとしたキッカケで出て来る
急に出てきたのはたしかにそうでしたが、今、冷静に思い返してみると、直前に鼻をかんでいて、そのときに大きな鼻くその塊が出てきてスッキリしたような記憶があります。それがキッカケで血管に傷をつけていたかも。
それから、数週間前に耳鼻科で鼻の血管をレーザーで焼く処置をしたことがありました。期間はそれなりに経ってはいましたが、その部分が完全に修復されていなかった可能性もあります。
つまり、考えられる原因はいくつかあったわけです。原因不明の急な鼻血という勝手な診立ては、鼻血は鼻に何か衝撃を与えたときに出るものという固定観念からくるものだったということです。
あと、なかなか止まらなかったのは、気が動転してしまい、血圧が上がったことや正しい処置をしていなかったことが考えられます。
悪い病気を疑うべき鼻血のときは、「鼻の穴以外からも出血がありますから...」と救急病院の先生がおっしゃっていました。私を安心させようという配慮だったかもしれませんが、それを聞いてホッとしたのを思い出します。
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そもそも対処法を誤って覚えていた
あと対処法ですね。完全に間違って覚えていました。
私くらいの世代ですと、鼻血が出たときの対処法として、首の後ろのあたりをトントンと叩いて仰向けになって安静にするというのが一般的でした。私のように、今でもこの対処法を実践している方も意外と多いのではないでしょうか。
今回、鼻血で病院にかかったことで、この対処法が誤りであることを知りました。「遅すぎぃー」と笑わないでください。しばらく鼻血と無縁の人生を送っていましたので...ww。
鼻血が出たときの正しい対処法
では、鼻血が出たときの正しい対処法を書いておきます。私のかかりつけの耳鼻科の先生直伝の方法です。
- 小鼻をつまみ、10分ほど圧迫
で、このときに留意したいのは、
- 椅子や床に座りリラックスした状態で行う
- 顔をやや下に向けて行う(鼻血が喉に流れ込まないように)
- 口の中に流れてくる鼻血は飲み込まず、はき出す。(飲み込んではダメということでありませんが、気分が悪くなり嘔吐しやすくなるので)
さらに、次のことも覚えておきたい。
- このとき鼻を冷たいタオルで冷やすと、血管が収縮するのでより効果的
- 鼻にティッシュなどを詰めるのは血管を傷つける場合があるので逆効果
落ち着いて対処することが何より大事
今回、鼻血が止まらなくなったのは、思っていた時間をはるかに超える時間出血が止まらなかったことで、慌ててしまい(気が動転してしまい)血圧が上がったことが考えられます。
何故そう考えたか...。実は救急車で運ばれたとき、病院へ向かっているという安心感からだと思いますが、途中でほぼ止まっていた感覚がありました。もちろん、隊員の方から指示された処置法が適切で、搬送中はそのとおりにしていたことも止血に繋がったと思います。
要するに、止血までの時間は若い頃に比べればそれなりにかかるようにはなっていますが、落ち着いてさえいれば、いずれ程なく止まるものだということです。
さいごに
ただし、なんでもかんでも安心というわけではありません。
かかりつけの先生には、
- 止血処置(小鼻をつまんで下向き)を先ず10分、止まらなかったらさらに10分、それでも止まらない
...ときは病院へ行った方がいいね、とアドバイスされました。
以下、私の実感です。
高齢者(私的には40代から上の方をイメージ)は鼻血が止まらなくなったからといって慌ててはいけない、落ち着いて正しい止血処置をすれば大概は大丈夫。
イスに腰掛け深呼吸、気持ちを整えたら小鼻をつまんで約10分間、下を向いて様子をみる、とりあえずここまでやってみましょう。それでも止まらないときは更に10分間...。
慌てるのはそれからでも遅くありません (´・ω・`) 。