- E0−5B
初回無失点は4試合ぶり。「さすが岸!」...と言いたいところだが、それもどうかと思う。そんなの普通...とならないと。その岸と組むのは何故か太田。太田のときはとにかく球数がかさむ。2回で50球超えのペースはベテラン岸にはキツ過ぎないか。「石原は嫌だ」とでも岸が言っているのだろうか。最初のバッテリーで懲りたというならしょうがないが...。
それでもそこはベテラン岸。先発としての最低限の仕事はするのだ。6回110球6安打3四球1失点、失点は頓宮の一発による。
しかし、岸が粘り強く作ったゲームをそのあとの鈴木ソラと伊藤マオが簡単に壊してしまう。「壊しちゃいけない」オーラを勝手に感じて勝手に自滅した。
こういう若いピッチャーの自滅を見ると、今2軍の投手コーチをしている久保裕也が楽天で投げていたときのことを思い出す。彼は現役時代、ピンチでマウンドへ送られたときの心構えとして、「打たれたら使った監督、コーチが悪いんだ...」と思うことにしているとよく言っていた。
2人にもこのマインドがほしい。
競ったゲームでの鈴木ソラの危うさは毎度のこと。抑えても、打たれても、もう少しピリッとしたマウンドを見たいものだ。首をかしげる四球はもう見たくない。この先、「ソラが出て負けたらしょがない」と思える安定感、信頼感を持てる日は来るのだろうか。
伊藤マオはまだよくわからないピッチャー。1点差ゲームで出てくる時の期待度はどうも鈴木ソラと同じカテゴリーに入れておかないといけないタイプのよう。
逃げて押出し、押出し嫌ってタイムリー、たちまち4失点では話にならない。最初から向かっていって打たれた方がどれだけ次に生きるか。そこの割り切りの無さ(腹をくくれないところ)が経験不足ということかもしれない。
2人とも投げるボール自体はいいのだ。制球難というより、気持ちを整えるスキルの問題だろう。