わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

荘司康誠は先発ピッチャー向きのキャラのようで安心した...。

L6−7E

勝ちはつかなかったが、先発ピッチャー向きの性格だとわかって良かった。

2度めの登板となったドラ1ルーキーの荘司康誠は5回107球7安打2失点での降板となった。ただし、今回は味方の援護があったので、降板時には2−6と4点リードで勝利投手の権利を持っての降板となった。

球数は多くなってしまったが、3回裏と5回裏の2回の2アウト満塁の場面を無失点で切り抜けたマウンドさばきは、先発ピッチャーの資質十分と見た。ピンチの場面で腕をしっかり振れるかどうかは、頭で考えて(覚えて)どうこうできるものではない。そういう適性を持っているかどうか、もはや一つの才能と言える部分である。彼はどうやらそれを持っているようだ。それが証明されたマウンドだったと思う。あとは実戦での経験さえ積めば、十分にローテの一角を担えるピッチャーであることがわかった。

残念ながら、4点のリードは7回のマウンドを任された西口と(2失点)、クローザーの松井裕樹(2失点)の必勝パターンの2人のところで吐き出してしまい、荘司の初勝利はまたもやお預けとなってしまったが、ま、5イニングというギリギリのところでの初勝利は、荘司の初勝利としては少し物足りない。7回くらいをしっかり無失点で抑えての初勝利、初ヒロインこそがふさわしい。

昨日のピッチングを見る限り、それほど遠い未来ではなさそうだしね。パッと見、大人しそうな印象もあったけれど、マウンドでの振る舞いは堂々としていたし、時々見せるガッツポーズには、意外とピッチャー向きの性格(キャラ)なんだなあという一面が見られてホント良かったw。

浅村への別格の信頼が吉と出るか凶と出るか...

攻撃は、ライオンズの14安打には及ばなかったが、二桁安打の12は立派、今回はしっかり荘司を援護した。スタメンの入れ替えや打順の変更など、いろいろ苦労しているのが伝わってくるけど、3番・浅村と4番・島内のところはいじらない。そこには石井監督の2人への強い信頼と監督としての信念を感じる。

ただ、島内は「らしさ」が戻りつつあるが、浅村はいつもどおりの重症で、はたして浅村自身が周囲からの信頼に押しつぶされはしないかと、そっちの方が心配になってくるよ。

浅村のバッティングフォームは前足を高く上げてタイミングを取るのが特徴なんだが、これがまったく合っていない。というか、完全にずらされている。
サンデーモーニングでメジャーの吉田正尚が「構えたときの顔の向き」を少し変えただけでバッティングが改善できたことを紹介していた。浅村も超一流に分類されるバッター、ちょっとした修正で結果がガラリと変わるはずなんだが、そこのヒントがまだ見えてこないのだろう。こういうときにヒントになるようなアドバイスをさらりとできるコーチが楽天にはいないんだなあ、きっと。チームメイトにも同じタイプ(レベル)の打者が見当たらないが、そういうことも関係しているんじゃないか、などと考えると、WBCに選ばれなかったことが長い目で見てマイナスだったようにも思えてくる。*1

BS朝日のゲスト解説者が前ライオンズ監督の辻発彦さんだった。辻さんが浅村のバッティング練習を見ていたときのことを話していたが、「どこが悪いんですかね...」と向こう(浅村の方)から話し掛けてきたそうだ。社交辞令だったかもしれないし、藁にもすがる思い、ヒントがほしかったのかもしれない。

浅村を2軍に一度落とし、修正の時間を与えるという選択肢もありそう。しかし、キャプテンという肩書がそれを邪魔しているようでもあるし、もしくは浅村なら実戦の中で修正できるはず、ここにも石井監督の厚い厚い信頼がある。

石井監督も3年め、今のままの浅村をいつまでもスタメンで使える余裕はないはず。どこまで待つのか、ファンとしては黙って見守るしかないな。

思ったこと(その他)

細かいところだが、山崎とか、小深田とか、緊迫したシーンでの守備の粗さ(不安定さ)が気になる。彼らも一流選手の仲間入りをするのか、いつまでもレギュラー争いを続ける並の選手のままで終わるのか、今はその境界線上にいる印象だ。

前のゲームでホームランを打ったフランコを代打でも使わなかったのは、どんな意図があるのだろう。

村林にはあともう一皮むけてほしい。バッティングもそうだが、守備の面でも。あるときからほとんど進歩していないと感じるのは私だけだろうか....。

昨日のヒロインは西川だった。勝ち越しのタイムリーになったのは、たまたま延長10回の攻撃のときだったが、それまでの打席もいい感じに打てていた。西川の調子が上がってきているのは明るい材料である。チーム上昇には心強いピースに違いないから。バリエーション一気に増えるぞ。

4月最後のゲームでようやく今シーズン初の連勝となった。5月から借金をひとつずつ返して、ひとまず返済完了の状態で交流戦に入っていきたいものである。


(さすがドラ1ピッチャーという片鱗が見えたピッチングでした。)

*1:WBCよりもレギュラーシーズンへの調整に集中させたい、と考えたわけだが、ここまで悩んでいるのを見ると、超一流メンバーの中に放り込んでやった方が「気づき」みたいなことがあって良かったのかもしれないなあ....みたいなことを思ったり。