わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

太田のハッピバースデー劇場が一転、安楽の悲劇になったな...。

E5−6H

松井裕樹の年俸2億5千万円はずっと高すぎると思っていたが、いざいなくなってみると、意外と適正金額だったなあという感じ。後釜がなかなか現れないのがいい証拠である。酒居もソンも安楽も、1、2度はなんとか務まるのだが、クローザー連投となるともはや疲労がピークに達し、3度目はもうボロボロ状態に近い。やはりクローザーの疲労度はほかのリリーバーとは比較にならないほど過酷なポジションなのだということが今回の松井離脱でハッキリした。松井はあの小さな身体でよくもまあ、あれだけのセーブ数を稼いだものだと改めて感心しちゃうよw。

昨日の安楽なんか、まさにぼろぼろの状態だった。疲労度を見越しての起用だったか、昨日はクローザーではなく、3点リードの8回に登板させたのだが、あれよあれよと4失点、なんか簡単に逆転されてしまった。石井監督も酒居、ソン、安楽の比較的プレッシャーに耐性のあるピッチャーをとっかえひっかえ起用して松井の穴を埋めてきたわけだが、心身の負担の大きさは想像以上に大きかったようだ。

酒居の年俸4,000万円、ソンの年俸4,700万円、安楽の年俸1,700万円、合計1億400万円と、松井裕樹一人の年俸に遠く及ばない。松井裕樹のクローザーとしての貢献度の大きさを金額で表すとそういうことなんだろう...、と実感したしだいw。

ただ、その松井裕樹も後半戦は怪我で離脱。ぜんぜん年俸に見合う貢献をしていない。昨シーズンは先発転向でまったく貢献できなかったわけだが、貢献していないという意味では昨シーズンと状況はあまり変わっていないかもしれない。そう考えると、石井監督は、まあ、よくやってると思うよw。

さて、昨日のゲーム。同点で迎えた終盤の7回裏、2アウト2塁の場面で打順はキャッチャー太田だった。普通なら迷わず代打という状況だが、なぜか代打を出さなかった。石井監督は、この日バースディだった太田へビックな「プレゼント」だか「試練」だかわからない采配に出たのだった。ところが、これが見事的中、勝ち越しタイムリーとなってベンチの雰囲気はぐーんと上がった。
そしてつづく山崎の2ランでたちまち3点リードに変わったときはこれで「今日も勝てる、ヒロインはバースディ太田で楽天ポイント10万点のバースディープレゼントかぁ」と思ったのだったが、甘かったね...w。

まさかその裏に「安楽の悲劇」が待っていようとは夢にも思わなかったよ...。安楽は気持ちに身体がついていってなかったな。

***

ゲームの中盤までは先発・則本が柳田、デスパイネあたりの主軸とストライクゾーンで勝負できずに一貫して逃げのピッチングになっていたことについて、「ビビリのエース」というタイトルで書こうと思っていた。ところが終盤に勝ち越し、すぐに逆転され、と「安楽の悲劇」を見せられたものだから「クローザーの負担の大きさ」をつくづく感じてしまい、こんな内容になってしまったw。

あと、オコエに関しては攻守共に細かいところでまだ一軍レベルのプレーヤーでない*1。ここにきてボロが出始めているというか、これまでの取り組みの甘さのツケが経験不足という形で現れてきている感じだ。妹のオリンピック代表に刺激を受けて今シーズンの取り組み姿勢にはこれまでと違った真剣さを感じるが、今の姿勢で入団当初から取り組んでいれば今頃はオリックスの宗のようなチームに欠かせないプレーヤーになっていたはずだ。
ま、変化は見え始めている。そこがポイントだろう。先日のドラフトで高卒の外野手が上位指名されたことで、「オコエピンチ!」という報道がされているけど、オコエはまだ24歳、このオフは残して高卒外野手元祖ドラ1として、新ドラ1と競わせ本気度(本物度)を見る選択だと思うけどどうだろうw。

今日は瀧中。この投手はけっこう向かっていくタイプなのでやってくれるでしょうw。

*1:オコエは「安楽の悲劇」のもうひとりの主役。2アウト満塁から柳田にセンター前タイムリーを打たれたが、オコエの処理が遅れた上に返球が悪送球となり一塁ランナーも生還、たちまち同点となった。