このブログのメインテーマである「楽天イーグルス」の2020年シーズンは終わってしまった。他のブログでは今シーズンの総括的なことを書き始めているので、このブログでもそれに倣いたいところなんだけど、結局はこれまで書いてきたことの繰り返しになってしまいそうなので、改めては書かない。
...と思っていたが、昨日のブログで石井GMのコメントについて書いていたら、「監督も同じだったということか...」と気づいたことがあったのでそのことを含めて書いておきたい。たいしたことじゃないんだけど、他に書くネタもないので...w。
ずばり、今シーズンの楽天の反省点。
楽天の持っている「本来の戦力」を上手く使えなかったこと
だと思う。
その原因はと掘り下げていくと
- 選手自身が(自分の適性を十分に)分かっていなかった。
- もしくはどうしてもチャレンジしてみたい(させてみたい)ことがあった。
- それを見極める人(見極めてアドバイスできる人)がいなかった。
- もしくは見極めるタイミングが遅れた。
ま、これなんかは、「松井裕樹の先発転向」の失敗を当てはめてみれば分かりやすいと思う。ただ、どの「戦力」についても「やってみなければ分からなかった」という点は否めない。各戦
力ともある一面では間違いなく飛び抜けた能力があって、実績も作っていたわけで、それ以上の可能性を試してみたいという気持ちは自身も周りも抑えられない。しかし、今回はそれがことごとくハズレてしまったというわけだ。これを見立ての悪さと言うのは簡単だが、こればかりは「持っているかどうか」という部分が大きいような気がする。*1
で、上手く使えなかった「戦力」の中に三木監督も含まれちゃったのが最大の誤算だったのではないか。三木さんの悪口はさんざん書いてきたが、松井裕樹らに対する目線で書いていなかった。
三木さんの戦略家としての力を最大限に引き出してやるには「監督」というポジションはあまりに過酷すぎた。別の言い方をすれば、三木さん自身が「大将の器」ではなかった。参謀とかアドバイザーというポジションの方が彼の能力を最大限に引き出せただろうということだ。三木さんの「人の良さ」や「勝負感・閃きなどが求められる場面に対応することで精一杯になる監督業務」は、彼本来の能力を消してしまっていた(十分に出しきれなかった)。
「投げるボールは一級品」だからそのまま先発で...という松井裕樹の転向と、「野球を誰よりも知っていて、戦略にかけても超一流」だからそのまま監督で...という三木の1軍監督就任と。石井GMのコメントについて書いていたら重なった。
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ということで、いろいろ試してみて「本来の戦力」、「適性」などがようやく見えてきたというのが今シーズンの楽天だったと思いたい。
来シーズンこそは「本来の戦力」を皆が納得した上で発揮できる新しい体制を作って臨みたいところ。その先陣を切るのが「監督人事」ということになるのかな。
*1:この点だけについて言えば、松井裕樹を早くにクローザーとして抜擢したデーブは「持っている」と言っていい。