わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

裏ローテは石橋と瀧中でなんとかなりそうだ。問題は福井の代わりだな...。

E13−4F(10/25)

前日の逆転負けの翌日は13得点の大勝。この13点を第1戦と第2戦の得点として分配したいくらい。あとルーキーの瀧中に2勝目がついたのが嬉しい。球場に両親が来ていたことをヒロインで紹介していたけど、こういう親孝行話を聞くと最近は泣けてくるw。

で、こういうゲーム展開のカードを経験すると、どうしても思い出してしまうのが野村元監督の
「強いチームは、勝つ時は接戦、負ける時は大敗。弱いチームは、その逆」
という言葉。もう、弱いチームのイメージが今のイーグルスとピタリとハマってしまうのだな。残念だけど。

「弱いチーム」が接戦だと負けて、勝つときは大勝というのは、もう「メンタル」以外に理由は考えられない。力はあっても接戦だとそれが発揮できない。大量リードがあるとできる。勝負強いかどうかということと同じ要素だ。

ただ、先発ピッチャーの立ち上がりだけはストレートには当てはまらない部分がある。接戦かそうでないかのゲームを作る作業こそが自分の役目だから最初から緊迫した中でマウンドに立つことになる。大量リードや1点リードという場面でマウンドにあがるリリーフとは違った難しさがあるわけだ。で、その点、ルーキーの瀧中はなかなか肝が座っている。調子の波に関係なくゲームを作れるマウンド度胸のようなものを感じる。
あれは1回の中田の大飛球をロメロがフェンス際でジャンピングキャッチした場面だ。このときの瀧中の落ち着いた表情が印象的だった。無表情ながら、ロメロのファインプレーに拍手する仕草、堂々たるものだった。並の投手なら「あぁ、良かった」とついつい安堵の表情を顔に浮かべてしまうところだが、瀧中は動揺している様子が見えなかったし、次のバッターに対してもほとんど変わらないピッチングをしていた。

そういえば、3回表の樋口の大飛球はカズキがホームランキャッチしていた。ロメロとカズキで瀧中の2失点を帳消しにした格好だ。瀧中が先発のときは選手の集中力が滅茶苦茶高くなる気がするが、これも瀧中が持っている特徴的なことだ。こういう「雰囲気」を持っている瀧中は文字通り「持っている」ピッチャーといえる。勝てるピッチャーということだな。

気になったのは西川への2打席連続四球なんだが、あれもアウトカウントやボールカウントをみての配球だったのかもしれない。瀧中にはそう思わせるふてぶてしさがある。これも先発ピッチャーの重要な資質のひとつだと思う。もう、べた褒めしちゃう。

ほかの野手の感想も少し書いておく。
小深田のグッジョブが続いている。2番にいた大地を5番に置き換えたのがいい感じで回っていた。浅村は調子を落としているが、勝負どころでの存在感は変わらないから戦力としては十分に機能している。つなぎの4番島内もよく機能しているし、大地が5番で復調の兆しを見せているのは朗報だ。あとロメロが期待できるところまで戻してきたのも心強い。まだ諦めるには早いかも...という雰囲気が出てきたw。

若手で目立っていたのはこの日2安打の辰己だが、守備はピカイチなので、あとは今ぐらいのバッティングをしてくれたら十分に戦力だ。理想はハムの西川のような選手なんだが、ポテンシャルは負けないものを持っているからあとは意識の問題だろう。

それから岩見からいい味が出始めているような。やることなすこと上手くいかなかった迷いの時期はどうやら越えたようだ。身体に似合わずバットを短く持って構えるフォームに迷いはない。当たればそこそこ飛ぶし、自信がつけばまだまだ伸び代はありそう。課題は守備だな。

小郷にはちょっとケチがついたので、それを取り返そうとバタバタしだすと逆に心配。競争が激しいからこそ、じっくり腰を据えて自分の良さを出すことに集中したい。渡辺佳明は1軍レベルの実戦モードになっていない感じ。ファームでのいい感じだけでは通用しない1軍のレベル感を取り戻したい。積極性が彼の持ち味なのだが、少し雑かも。
最後にピッチャーの近藤。2年目のころよりレベルダウンという感じ。いろいろ試しているけど、まだ「これだ」というところが見つからない感じに見える。なのに、このゲームで2発も持っていかれて、きっと悩むんだろうなあ。だれかいいアドバイザーはいないか。内田に対する浅村のような。素材は悪くないと思うのでキッカケがほしいところ。

さぁ、ライオンは負けたけど、ロッテが勝ってしまった。なのでCSまでの差は3.5のまま。
で、残りゲームの相手チームはというと、

  • ライオンと5試合
  • ロッテと3試合
  • オリと3試合

うわぁ、実に微妙で悩ましい残り数。

しかもホームじゃないときた。