わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

平石監督の【カメレオン野球】について思ったこと...


平石監督が来シーズンは「カメレオン野球」で行くと言ったとか言わないとか...。

楽天・平石監督、来季はカメレオン野球 臨機応変に采配 - サンスポ

どうも、りんたろうです。

平石監督は“どんな野球”をやるつもりなんだろうと興味をひかれました。記事を読んでみたら臨機応変な野球をやる、そいうことのようです...。

RESTART

「カメレオン野球」というのは別に平石監督が言ったわけではなくなて、どうやら記者が気を利かせてつけたタイトルのようですね。

「カメレオン野球」とはなかなかインパクトのある名前をつけたものだと感心しましたw。

ところで楽天の来シーズンのチームテーマ、キャッチフレーズは何でしたっけ?、決まっていたんだっけ?...

気になったので公式サイトで確認してみたらこれでしたね。すっかり忘れていました。

RESTART! 日本一の東北へ

意味は「再スタート」ということでしょうか。よく言えば「新たな出発」、悪く言えば「やりなおし」(?)

「カメレオン野球」の方がインパクトがあって面白いのですが、さすがにそのまま使うには少し抵抗があります。「臨機応変・野球」も硬すぎるし...。もっと気の利いたキャッチフレーズはないものでしょうか。冗談でなく...。

カメレオン野球

カメレオン野球=臨機応変な野球...です。

普通は「攻撃的野球」とか「守り勝つ野球」とか、「機動力野球」とか目指す野球をチームとして掲げるわけですが、平石監督はあえて「そういう看板は掲げません」と宣言したわけです。

別の記事によると「僕に色はありません」と言い切ったとありました。ようするに「○○野球」みたいな「型」にははめたくない、そういうことでしょうね。

数字の目標について

平石監督は数字の目標も掲げないとコメントしていて、例にあげていたのが「盗塁数」のことです。

目標の数字を掲げて走っても、成功率が低ければ意味がない。貪欲に次の塁を狙うが、待つ、走るの見極めが大事

だそうです。

そういえば、2018シーズンの目標が「機動力野球」だったなあと思い出しました。

梨田前監督が掲げた機動力野球

梨田前監督が2018シーズンのテーマにあげたのが「機動力野球」でした。

2017シーズンの盗塁数がパ・リーグ5位の42、12球団では10位でした。この反省から、梨田前監督は「ホームランだけに頼るのではなくてね。勝利、あと1点につながる盗塁を意識付けたい。まずはベースランニングからやっていく」などとコメントして、チーム全体で70盗塁を最低ライン(目標)としました。
梨田監督、今季テーマは機動力「盗塁意識付けたい」 - プロ野球 : 日刊スポーツ

結果(2018シーズンのイーグルスの盗塁数)は、69でしたね。

最低ラインの70もクリアできませんでした。しかもパ・リーグ最低の数字。パ・リーグ5位はソフトバンクで80でした。その上がオリックスの97、トップは西武で132個、ほぼイーグルスの倍です。いやぁ、イーグルスは本当に走りませんでした。...というか“走れなかった”。

梨田野球の反省?

前のシーズンに「機動力野球」を掲げたチームが次のシーズンに監督が変わった途端「看板は掲げない」、「数字をあげても意味がない」とバッサリ...。

でも、平石監督が梨田前監督のやり方を批判しているとは思いません。ヘッドコーチとして一緒にやってきて、その反省から来る軌道修正ともとれます。

いや、これにも少し違和感がある。だって、修正するほど「機動力野球」をやってましたか、やってないじゃない。梨田さんがシーズン前に掲げた「機動力野球」だったけど、シーズンが始まったら「ぜんぜんやってないじゃん、“機動力野球”」という感じが私の中にはありました。

シーズンの最初から、ランナーが出てもぜんぜん走らせる様子は見えませんでした。ま、だからリーグ最低の69個の盗塁という結果に終わったわけですが...。

カメレオン野球はすでにやっていた!?

シーズン前には「機動力野球」を掲げていながら、いざシーズンが始まったらぜんぜん「機動力野球」をやってない。これこそカメレオンです...。

機動力野球を目指していながら、実際はそういう野球をやらなかった理由が、平石監督の言うように「走るの見極め」の結果だったとしたら、「成功率が低ければ意味がない」ということだったとしたら、イーグルスは2018シーズンからすでにそういう野球をやっていたわけですよね。

悪くいうと「言ったこととやってることが違う」となりますが、良く言うと「臨機応変に野球をしていた」ともとれます。

平石監督は改めて「臨機応変に采配する」という言い方をしていますが、こと盗塁に関してだけ見ると、2018シーズンとやることは一緒じゃないのかな。実は冒頭の記事を読んで最初に思ったのがそれでした。

「言っててやらない」ではなく、「最初から言わない(言わなくてもやるときはやるんだから....)」そういうことなのかもしれません。

例えば「機動的野球」と言っても、それが目標ではありません。目標はあくまでも「勝つこと」であって、「機動的野球」はその手段にすぎない。勝つために何をするか、そこをチームとして臨機応変にやっていこう、そういうことですね。たぶん...。

さいごに

記事の最後に平石監督のコメントとして

「奇をてらうこともあれば、きっちり送りバントもする」

というのがありました。

それから、監督が臨機応変に采配するとなると、選手たちにも臨機応変に対応できる力が求められます。考える野球です。ID野球....。

これって、なんか野村さんの野球じゃないですかw。

そういえば、平石監督も野村さんのもとで野球をやっています。コーチ陣には野村チルドレンが多く加わりました。なんか無理矢理そこに落とそうとしているように見えるかもしれませんが、そんなことはありません。

なんか楽しみになってきましたww。