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石井監督の「瞬発力」に期待

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石井新監督への新春インタビューが面白かったですね。石井監督の「目指す監督像」みたいなものが出ていたような。

監督の3タイプ

石井監督は現役時代に使われた3人の監督について次のようにコメントした。

  • 野村克也監督:野球を本当に端から端までいろんなことを気にして細かくやる監督
  • 渡辺久信監督:大まかに任せたぞ、という中に自分の芯をしっかりしてなきゃ、というものを芽生えさせてくれた(監督)
  • 若松 勉監督:『この人のために勝ってあげなきゃ、優勝したい』という気持ちにさせてくれる、人間的にもすごく優れた(監督)

平石と三木はどのタイプ?

石井さんがGMになって関わった楽天の監督は2人。最初が平石監督で、1シーズンで三木監督に交代した。ごたごた感のある交代劇だったのは記憶に新しい。

石井さんは、平石監督と三木監督について上の3人のどのタイプと見ていたのだろう...と考えてみた。これまでの石井コメントなどから勝手に想像するに、おそらく...

  • 平石監督:(渡辺監督+若松監督)÷2
  • 三木監督:(野村監督+若松監督)÷2

という感じではないだろうか。

ま、シンプルに言えば、平石監督は渡辺監督タイプで三木監督は野村監督タイプという分類でいいだろう。あえて若松監督をプラスしたのはどちらの監督も「人間的に優れている」という点では共通していた(という認識でいい)だろうと思うから。

瞬発力

楽天の常勝チームへの進化を目指し、楽天ファンの強い逆風の中、2020年シーズンは平石監督から三木監督に代えてスタートさせたのだったが、結果的に三木監督には厳しいシーズンになってしまった。その原因は試合の流れの中で「瞬発力」を出すことが上手くできなかったことだと石井さんは分析した。
そのへんのことは、「三木さんを二軍監督にした経緯」コメントでも触れられている。「試合の流れの中での瞬発力が大事になってくるけど、そこが(三木監督には)難しかった...」の部分。
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石井監督は「瞬発力」について新春インタビューの中でも触れていた。

「絵に描いた餅は食べられない。瞬発力の方が大事。『守り勝つ野球』『打ち勝つ野球』とテレビや新聞的なことは話すかもしれないですけど、自分の中でそれはない。投手戦と描いていた時に、乱打戦になることもある。それなら早めに投手交代をしながら乱打戦を制していくとか、投手戦になりそうだったら、早めに投手継投を堅くいくとか。試合の流れは大幅に変わってきたりする。今日はエースだから投手戦、エースじゃないから乱打戦、と定義しながら進めたくない」

三木さんにとっては難しかった「試合の流れの中での瞬発力」であるが、石井監督自身が今シーズンの三木監督を見ていて野球理論だけでは勝てないことを痛感したのではないかと思う。

で、そこを自分流に出していくと言いたかったのかもしれない。三木さんの野球観(理論)については認めていた石井監督である。そこは継続しつつ、三木さんに足りなかった(?)「瞬発力」を意識した指揮をとっていく、そういうことだろう。

さいごに

石井監督の「出発力」に期待したい。見た目は「瞬発力」と縁遠いイメージもあるけれど、見た目で人を判断してはいけないw。見た目に反してけっこうやり手なのはGMの動きで立証済みである。