このごろテレビドラマをみなくなっていた。ゴールデンタイムと言われる時間帯はすでに就寝中という生活が定着してきたからだと思う(NHKの朝ドラは観ているw)。アマプラ(Amazonプライム)の映画やドラマも韓国時代劇「朱豪」を見終わってからなかなかハマれる作品に出会えていなかった。なので、しばらく遠ざかっていた。
そんなとき、NHK総合の「テミスの不確かな法廷」というドラマを見る機会があって、ひさびさに「これは面白そうだ」となった。ただ、たまたま見たのは再放送の回で、もとは夜10時からの「ドラマ10」の中で放映されている作品だったから、けっきょくは続けてみることもなく、そのままになっていた。
仙台に帰ったとき、カミさんと「最近どんなドラマみている?」という話題になって、そのときに「テミスの不確かな法廷」がアマプラでやってることをカミさんが教えてくれた。ドラマにはちょっとうるさいカミさんもこのドラマはみていたらしい。
秋田へ戻ってからアマプラでチェックし、ウォッチリストに登録、時間ができたときに1話ずつ観るようになった。全8回、アマプラでは5回まで公開されている。
主人公は発達障害を抱えた裁判官(松山ケンイチ)で、発達障害の特性と葛藤しながら、また、その特性を生かしながら(その特性が功を奏して?)難事件を解決していく。
リーガルミステリーは好きなジャンルだが、このドラマのような切り口は今まで無かった。「事件の容疑者になってしまった人間が、発達障害者に裁かれたいと思うだろうか?」という心理的葛藤があって主人公は自分が発達障害であることを公表していない。このドラマのテーマの1つが「人が人を裁くとはどういうことか」というところだ。発達障害の主人公は人との適切な距離感が掴めない、場の空気が読めない、暗黙のルールや比喩の理解が苦手である。これらの特性が真実解明にどのように作用するか。主人公の葛藤を見守りながら上のテーマについて視聴者それぞれが自分なりの答えを考えさせられる。このドラマの面白いところだと思う。
「わからないことをわからないとわからないことはわからない」は主人公の口癖である。わからないことをわからないままにすることで解決している事件が多いのかもしれない。そう思わせるし、それではいけないと登場人物たちが動き、ドラマが展開するから痛快だ。