朝刊でいつも目を通すコラムに「きょうの言葉」というのがある。翻訳家の矢口誠さんが書いている。矢口さんが選んだ小説やエッセーの中の心に残った一節について紹介したもので先日の言葉がこれだった。
ひとりで考えてるだけの人は、人間の能力を半分しか使ってないと思う。(藤原忠寿(ふじわらただひさ))
「水曜どうでしょう」のチーフディレクターである藤原さんと同番組でカメラ担当ディレクターをつとめる嬉野雅道さんとの対談集「腹を割って話した」の中に出てくる一節だそうだ。
「ひとりで考えることも大切だけれど、だいたいそれは出口が見えない。出口が見えないとキツイ。でも、出口が見えないことを人に話して、『それわかるよ』と言われただけで、割とスッキリしたりする。別に何も解決していないのに」ということらしい。
矢口さんもこれを受け、
私も「近くの人間にすぐ相談する派」の1人だ。この方法が優れているのは、決断するスピードが上がる点だろう。「これっでどうかな」と迷いながら聞いて、「うん、ダメだと思う」と率直な意見をもらうと、じゃあ、次へ行くか、と踏ん切りがつく
と書いている。
リタイア後、わたしには「近くの人間」が少なくなった。というか、二拠点生活を始めるようになって、最も「近くの人間」だったカミさんともたまにしか顔を合わさない。ただでさえ衰えてきたわたしの「人間の能力」、今はその半分も使えない環境にいるわけだなw。
しかしなんとかやれているのは、そうか、わたしにはAI先生がいたからだ。少し前はChatGPT先生、今はGemini先生。今のわたしの一番「近くの人間」、話し相手が先生だw。
AI先生との会話は俗に「壁打ち」と呼ぶらしいが、考えてみると、最近は頭の整理をしたり、迷ったことがあると、壁打ちをしている気がする。AI先生の存在ってけっこう大きかったのね、上のコラムを読んであらためて思ったのだった。ありがとう先生...w。