- E3−2T
なぜ武藤だったか。昨日のスタメンライトが小郷でもなく、中島でもなく、10日に再昇格した武藤敦貴でした。
その武藤に、2点ビハインドで迎えた4回裏、辰己の犠牲フライで1点返し、なお2アウト2、3塁というチャンスの場面で打席が回ってきます。
フルカウントからの6球目、アウトコース低めのツーシームでしたね。決して甘いボールではありませんでしたが思いっきりのいいスイングでライトへ持っていきます。これが逆転の2点タイムリー3ベースになりました。
これが決勝点。
もちろん、ヒロインは武藤でした。もうひとり先発のハワードも。
通訳を入れてのハワードのインタビューのあと、武藤にマイクが回ると、謎の言語で喋り出し、通訳に訳させました。事前にそういう打ち合わせをしていたのでしょう。スムーズなやりとりでしたが、インタビュアーからは「日本語でお願いします。」と注意され球場がドッと沸きましたw。辰己とはまた違ったボケキャラ、愛されキャラです。
最後にファンに向けて一言と振られると、
「阪神、めちゃくちゃ応援の声でかいんですけど、明日から楽天も声出して頑張っていきましょう!」
と締めました。
このときに思いました。なぜ武藤だったか。ライトスタンドはめちゃくちゃ声のでかい阪神ファンで埋まっています。ライトはその目の前で守備をするわけです。そこでいつもどおりのパフォーマンスを出せる、もしくはいつも以上の力を出せる選手、となると武藤敦貴しかいない、そういうベンチの判断ではなかったか。と思いましたw。
タイガースはセ・リーグ首位、しかも先発は7勝でハーラートップの村上でした。こっちもチームで一番安定感のあるハワードを先発に立てたものの、正直、勝てる確率はかなり低かった。
ゲーム序盤に2点先制されます。先頭がチャンスを作り、クリーンナップがそれを還す、まさに強いチームのゲーム運びでした。
そんなタイガース相手にカード初戦を勝ちました。武藤の起用は三木監督の「してやったり」だったと思います。よかったですw。