- M1−3E
4番に座ると打てなくなる、そんなイメージがありました。不動の4番と思われた浅村は開幕6番でスタート、代わりに4番に座った辰己もほとんど借りてきたネコのようでした。
三木監督はこれまでの「暗黙の了解」をリセット。従来の「やってもらわないといけない選手」にやってもらいましょうという起用から「(そのときに)やってくれそうな選手」にやってもらう起用に。結果は俺(監督)が受け止める、という采配で戦っています。その起用で昨日の4番に座ったマスター阿部が一発回答、今季チーム1号のホームランは貴重な貴重な追加点となりました。
開幕以降、ずっと一発回答を続けているのがスーパールーキーの宗山です。粘り強さ、対応力、勝負強さ...。どれをとっても期待以上、いや期待どおりの活躍です。昨日のゲームでは2度目のトップバッターでしたが、リードオフマンとして見事な働きを見せていました。初回、相手の田中投手は佐々木朗希の後継と目される若いパワーピッチャーです。先頭でいきなりヒット、出鼻をくじく軽いジャブになりました。4回には先制点となるタイムリー。村林も決して調子は悪くないのですが、「村林を出せ」という空気にさせていないところが凄いですw。
昨日のゲームでは4番から5番に退いた辰己でした。しかしこの日は守備で見せました。1点リードで迎えた8回裏、代打・上田の抜けたらランニングホームランという当たりを超ファインプレーで捕球、チームを救います。あれは博打でした。辰己だから捕りに行った。辰己でなければ捕れなかった。かつて星野監督が藤田一也のセカンド守備を称して「10勝以上の価値がある」と評価していましたが、辰己の守備もほぼその域に到達しているように見えます。キャラ的に打撃不振に陥るタイプではありません。すぐにでも上げてくるはずですw。
浅村も6番という現状に合った打順を与えられ、変なプレッシャーと戦うことなく自分のバッティングに集中できているように見えます。ホームランこそ出てませんが、徐々に出てくるでしょう。もともとがスロースターターです。
先発の早川は7回102球2安打1失点、ソトの1発を浴びましたが、それだけでしたね。エースのピッチングでした。
必勝リレーは早川→藤平→則本とバトンが渡ります。藤平はクイックモーションを入れるなど打者のタイミングをずらす工夫をしながらのピッチングですが、けっこう合わされている印象です。フォークもなかなか振ってもらえない。癖かなんかがあるのかもしれません。
昨日は2点差でクローザー則本でした。2番から始まる厳しい打順でした。相手を圧倒するピッチングではありませんが、ソト、ポランコ、角中、佐藤都志也と続くイニングを満塁のピンチを作りながら無失点で切り抜けました。さすがでした。