「早川でやられたら仕方ない」とは思えるようになった。しかし「ノリでやられたら仕方ない」とはまだ思えない。「ほかにだれか(抑えは)いないのか...」と思ってしまう。
早川はエースと認めたが、則本はクローザーと認めていない、そういう部分がまだ自分の中に残っているということだ。早川は二桁勝利し、則本も30セーブはリーグトップなのだが、この感覚の違いはなんだろう。
則本の場合、「きっと抑えられないだろう」という悪い予感がほぼ的中してしまう。この兆候は先発のころからあった。悪い予感をふっ飛ばしてくれた記憶があまりない。それが悪いイメージとして定着してしまった。
早川は「駄目なイメージ」が定着する前に脱皮した。一皮むけた。今季がそのギリギリのタイミングだったように思う。ノリとの違いはそこだろう。
今江監督は「ノリでやられたら仕方ない」と言うが、それは則本にクローザーを引受させた監督だから出てくる理屈だ。セーブ場面でノリを行かせないわけにはいかない。「今日は藤平でいく」とは口が避けても言えない。無理に引受させた監督の弱みである。そこがつらい。
ノリをクローザーに持ってきた賭けは当たったのだろうか。常識的には「当たった」でいいと思う。しかし「大当たり」ではなかった。
「ノリでやられたら仕方ない」を回避する方法はないのか...。
ここはもうノリを先発に戻すしかないんじゃないか。今日の高田のマウンドを見てからになるが、高田が内の代わりにならないようであれば、ここは思い切って「ノリを先発に戻し、藤平をクローザーに抜擢」に舵を切るべきだ。
...と言いたいところだが、残り試合を考えると今さら何をしたところで焼け石に水に違いない。
こうなったら「ノリでやられたら仕方ない」をチームスローガンに走り抜くしかあるまい。記事のタイトル、「『ノリでやられたら仕方ない』のままでいいのか?」の結論は、「そのままでいい」ということになるw。