わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

2勝2敗をどう見るか...。

 CS進出を占うロッテとの4連戦は2勝2敗というなんともうやむやな、(CS進出の)可能性アリともナシとも、どっちとも取れる曖昧な結果に終わった。ま、「今シーズンの楽天」を象徴するような結果ではある。
 やってくれそうな面を見せたかと思うと、まったく別人のような脆さも見せる。まるでジキルとハイドのような乱高下、これが今シーズンの楽天である。

 私は当初、カード初戦のスコア3−1になぞらえて、ロッテの3勝1敗と予想した。その予想どおりの結果だったら、もはやCSの「可能性ナシ」と割り切れたと思うが、岸がビジターゲームの初勝利をこのタイミングで飾ったのは計算外だった。岸を見損なっていた。

 ただ、藤井と内の2敗は予想どおりだったから、これからCS進出をかけたハードなゲームが続く中で、この2人がローテの柱の一角を担うとなると、「可能性ナシ」の確率の方が「アリ」を上回るような予感である。



 「ここぞ」というゲームで勝てるピッチャーには技術云々では測れない「勝てる力」のようなものが備わっている。石井前監督が盛んに「瞬発力」という言い方をしていた力がそれだ。
 今までの経験や習得した理論では追いつかないような状況や場面で、本能的に咄嗟に出す対応力のようなもののことである(...と私は勝手に理解している。)。

 これが備わって初めて「一皮むけた」ピッチング、ゲームメイクになるが、藤井も内もまだそのレベルにはない。ロッテとの4連戦はそのレベルの到達度を見る絶好のゲームだったが、予想どおりの結果に終わった。そして早川と岸が勝ったことはその逆の証明にもなった。

 こうなると、ポンセマー君が本来のパフォーマンスをどこまで出してくるか、ローテにハマってこれるか、今後の戦いで「ミラクル」を見られるかどうかはそこの1点にかかっている。