わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

小郷はタイガースファンとも戦っていた。

E6✗−4T

逆転され...

やあ、小深田がやってくれました、逆転サヨナラ3ラン。

2点リードで8回の酒居につないだときは「これで大丈夫かな...」と思いましたが、野球にはドラマがつきものです。

酒居が珍しく先頭を四球で歩かせると、次のバッターのイージーフライを小郷がまさかの落球で0アウト1、2塁にしたから流れは一気にタイガースへ。

4番大山の当たりはこれまた小郷の前に落ち1点差、次の佐藤テルの内野ゴロの間に同点となり、その次の渡辺の当たりで勝ち越されました。これで3−4。そのまま9回裏まで行くと、タイガースは守護神・湯浅をマウンドへ送りました。

逆転した...

ところが、その湯浅の制球が定まらないうちに2つの四球を選び、1アウト1、2塁とします。ここで1番なのに3番のようなバッティングを続ける(これはありったけの皮肉のつもりです...w。)辰己が、例によって追い込まれてからの落ちるボールで空振り三振(攻めの気持ちはいいのですが、ころがすとか、つなぐとか、ランナーを進めるとか...、そういうチームプレーにまったく無関心の1番バッターですw。)、2アウト1、2塁として小深田に打順が回ります。

前日のゲームでは大量失点のキッカケとなるエラーが記憶に新しいコブちゃんでしたが、山崎とコブちゃんは失敗を引きずらないところがセールスポイント、初球を見事タイガースファンのいるライトスタンドへ運んでくれました。逆転サヨナラ3ランはだれも予想できなかった当たりでした。


そして小郷が泣いた...

逆転サヨナラ3ランのコブちゃんを歓喜イーグルスベンチが迎えたわけですが、その中にひとりだけ泣き出してしまった選手がいました。それが8回表に自らのエラーが逆転されるきっかけとなってしまった小郷です。もちろん「嬉し泣き」だと思いますが、そんな単純な表現で片付けていいものかと躊躇するくらい小郷の気持ちがよくわかりました。

小郷は戦ってました。タイガースというチームと戦っているのはもちろんですが、彼が守っていたライトはすぐ後ろにタイガースファンが控えている。タイガースの10人目の選手であり、最強、最曲者の戦士。小郷はたった一人でこのタイガースファンとも戦っていたのです。タイガースファンのヤジは強烈です。ある意味タイガース打線よりも。

そんなタイガースファンの前でチームを助けるファインプレーも見せましたが、逆転のきっかけとなるエラーもしてしまった。あのエラーはタイガースファンのヤジの影響が相当あったと想像します。小郷はどれだけそれが悔しかったことか。

それを帳消しにしてくれたコブちゃんのサヨナラ3ランは、小郷の仇(かたき)を取ってくれた、そういう一発だったということですな。しかも、その仇のいるライトスタンドへ一直線でした。

やあ、いいゲームでした。そして小郷の号泣、それを笑顔で見守るナイン、なんかますますイーグルスというチームが好きになっています。監督が石井でも関係ありませんw。単純です。

辛島、忘れてないぞ…

忘れるところでした。今季初登板の辛島はさすがのゲームメイクでしたね。ほんとうは勝ちをつけてやりたかったけど、まだまだチャンスはあるでしょう。いや、あるように投げてくれないと困りますw。