わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

浅村キャプテンが吠えた...

E4−3F

連敗ストップの逆転2ランは浅村のバットでした。

その浅村がヒロインで「後悔しています。」と言ったのは、1塁ベースを回ったところで珍しく「吠えた」ことでした。いつもクールな浅村にしては珍しく感情が表に出てしまった瞬間でしたね。

そこまでの3打席が〈空振り三振、空振り三振、セカンドフライ〉と伊藤大海に完全に抑えられていましたから、あそこで一発打てたときの「やったー」感はさすがの浅村にも抑えきれなかったのでしょう。「ゲッツーにならないようにと思い打席に入りました」というコメントも自虐的ではありましたが、あれは本心だったと思います。

勝てなくて追い詰められているのは石井監督だけではない、選手たちも一緒である、選手たちは必死である、浅村キャプテンがそれを代弁するようなヒロインでした。 

浅村にあんなヒロインされては、頭に石井のつくイーグルスでも応援するしかありません。ああ、今の戦力を平石に預けてペナントレースを戦わせてみたかった…みたいなこと、最近ときどき思うんだよなあ…。

いろいろな意味がありました。

昨日のゲームにはいろいろな意味がありました。中でも今江コーチの配置換えが目立ってますね。良い一勝になりました。

  • 中止を挟んで5連敗中だったのを止めた。
  • ブラックフライデーの勝利
  • 2週間ぶりのホームでの勝利
  • 今江打撃コーチが2軍から1軍へ配置換えになった最初のゲーム

ゲームを振り返ると...

やはり初回の3失点は重かった。しかも先発・藤平がとらえられたというよりは、当たり損ねが失点に結びついてしまった、そんなアンラッキーな展開に加え、wスチールを決められたりと、嫌な雰囲気の立ち上がりになっていました。

相手先発の伊藤大海は5月に入ってから好調だし、「これは今日も無理そう...」と半分諦めかけての観戦でした。

ところが藤平は2回以降粘りのピッチングを見せます。5回88球で降板したときは、「おいおい、石井よ、何甘やかしてんだよ...」とも思いましたが、何か予感でもあったのでしょう。

ソン、酒居、内と無失点でつなぐと、1点ビハインドで迎えた8回裏、先頭フランコの当たりを外野と内野がお見合いしてラッキーなポテンヒットとなり、冒頭のとおり、この日2三振の浅村がヤケクソの一振り、これがドンピシャの逆転2ランとなって決勝点。

あとは直前のオリックス戦で逆転2ランを浴びた松井裕樹が「同じミスはおかしませんから...」とばかりに3人ジメ、1点リードを守り切りました。

ま、勝ったから言うわけではありませんが、新庄監督は伊藤大海を引っ張りすぎましたねw。伊藤は間違いなくいいピッチャーです。BS12のナイター中継、楽天主催ゲームの解説者だった戸村がべた褒めでしたが、私も敵ながら大好きなピッチャーです。


さて、

交流戦前の最後のカード。初戦はなんとかとれました。今江コーチが1軍に昇格しましたが、その初戦が勝利というのは幸先がいい。

今江コーチからのアドバイスがいきなり功を奏したとは思いませんが、なんでもキッカケというのは重要です。今江コーチがキッカケで攻撃陣に良い変化が出てくれば、それはもちろん結果オーライですね。

雄平コーチと今江コーチ

個人的なイメージで言うと、そして石井監督の過去の言葉を借りれば、絶えず何かをメモしていた雄平コーチは「細かい野球をする戦略家」で、今江コーチはどちらかというと「チームの雰囲気を作るモチベーション指導者」という感じがあります。

石井監督の好みとしては、雄平コーチだったと思いますが、さすがにチームの低迷がここまで続くと、球団としてもなんらかの対策を打たなければならなかっただろうし、元・GMとしてはそこは同意せざるを得なかっただろうと推測します。

ま、今のチームには技術的なことや戦略的なことをあれこれ指導するコーチよりも、選手が持っている力を出しやすい雰囲気作りのできるコーチの方が良いのかもしれません。これも勝手なイメージです。

そういえば、今江さんは昔から「持っている人」だったような気がしてきました...。


((思わず吠えてしまい)後悔しています...)