わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

隣の芝生が青く見える...

はじめに(浅村のこと)

前回のブログで浅村のことをどうこう言うのは止めると書いたので、今回は書かないつもりだったが、「やっぱり浅村」だったなあ、いろんな意味で。
しかし、こうも言える。相手ピッチャーは「あんな浅村」でも警戒をまったく緩めていない。全神経を研ぎ澄ましてぶつかってくる。それが「ときどき四球」に繋がっているわけだ。
で、われわれ楽天ファンも浅村を完全には見放せないでいる。「あぁ、またか....」と思う気持ちがある一方で、「もしかしたら次は出るかも...」という気持ちがどこかに残っているのだ。


最下位

F5−2E

これでゲーム差なしの最下位。文字どおりの最下位決戦となった。

楽天は、ここ2カード勝ち越してきたが、日ハムとのゲーム差が広がらないから嫌な印象はあったけれど、なるほど、日ハムは着実に実力をつけていた。強くなっている。

田中が投げて、天敵・加藤相手に先制した展開は、流れ的には勝ちゲームだった。というか、勝ちゲームにしなければならないゲームだった。ところが今の日ハムは開幕のときの日ハムとはひと味もふた味も違っていた。その違いは、まさに8回裏の攻撃に集約されていた。

比較するのも嫌になるが...

先頭の五十幡がこの日3本目となるヒットで出塁すると、その五十幡は盗塁を決め、2番アルカンタラはつないで0アウト1、3塁。3番松本が犠牲フライで同点に追いつくと、4番野村がヒットでまたまたつないで、5番万波が勝ち越しのタイムリー2ベースって、まったく出来すぎである。

登板過多が影響しているのか、ここのところ精彩を欠く西口だったとはいえ、今の日ハムの実力からすれば、西口でなくても結果は同じだったろう...と思わせるくらいの存在感を放っていた。

正直、楽天の上位打線(特にクリーンナップ)など足元にも及ばない存在感である。こうなると、両者を比較してみたくなるのが人情というものだ。

こうなる...
3番浅村(5億円)、4番島内(1.2億円)、5番岡島(0.4億円)に対し、日ハムは3番松本(0.8億円)、4番野村(0.3億円)、5番万波(0.2億円)という顔ぶれなんだが、これってどうよ...。あまりにもインパクトが大きかったので、年齢を入れるのは止めた。ぼったくりもいいところである…。

こういう野球をやりたいんだ...

8回裏の日ハムの攻撃に戻る。
万波のタイムリー2ベースで2点勝ち越し1アウト3塁となって、「あと1点あれば...」という展開の中で、前のイニングで代走に出た細川がしっかりスクイズを成功させてさらに1点追加。

石井監督が目指しているであろう野球を最下位・日ハムの選手たちが生き生きと、そして伸び伸びとやってしまう。

かつての石井GMがこの日のゲームを見たら、きっと石井監督を解任し、新庄監督にチームを託すだろうなあ...、などと底意地の悪い考えが頭に浮かぶ。この場合、石井監督は直接関係ないから、ただの八つ当たりだが…。

ゲスト解説者の鶴岡さんもコメントしていたとおり、今シーズンの、というか、新庄ファイターズになってからのベストゲームではなかったか、というくらいのゲーム運びだったから、ま、たまにはこういう展開になることもあるだろう、ということにしておこうかw。

隣の芝生が青く見える

まさか、今日のゲームでも同じような展開になるようであれば、そのときはもう、日ハムの成長と今の実力を認めざるを得ないということになる。

8回裏の攻撃が終わって、日ハムナインがグランドへ出てきたときに球場の盛り上がりは最高潮に達した。あのときの日ハムナインと球場の一体感は凄まじいものがあった。
クローザーの田中正義も登板時の不気味な笑みが消えて、逆に凄みを増したような気がした。自分の力を信じられるようになった顔だった。

若手が試合ごとに成長しているあんなゲームを見せられると、日ハムのファンがうらやましくなるではないか....。


(ロッテとのカード第3戦は地上波がなかったため観戦できなかった。遅ればせながら、松井友飛投手、プロ初勝利おめでとうw。)