歳を取ると身体的な変化がいろいろ出てきます。中でも一番わかりやすいのが「毛」です。肝心な部分は薄くなり、余計な部分がなぜか濃くなったり、長くなったりします。
「余計な部分」を具体的にあげると、例えば鼻毛、耳毛、眉毛。これが個人的に感じるベスト3ですね。どれも日々チェックしていないと知らない間に伸びているから厄介です。
鼻毛なんて黒いままであれば真っ暗な鼻の穴、それほど目立たないのに、よりによって白くなっていたりするから、少し伸びただけでも目立つ目立つ...。まったく油断なりません。
耳毛なんて見ようとしても見えないから、さらに厄介です。しっかり毎日処理する必要があります。
その点、眉毛は良心的です。というか、堂々と伸びている。なので、目立ってきたらこちらも堂々と処理することになります。ま、眉毛とは今のところ良好な関係を維持しているといえますw。
先日、鏡に写った自分の顔に一本の毛を見つけ驚いたことがありました。なんと、目のすぐ下、やや鼻寄りのところにそれはそれは長い一本の毛が生えていたのです。何かの拍子に付いてしまった毛かと思いましたが、どうやらしっかり生えている。引っ張っても簡単には抜けない、黒々とした立派な毛です。それだけなら普通そこまで驚かないのですが、何度も書くけど、その毛がやたら長かったのです。たぶん3センチを超えていたかと...。
不思議なのは前日に気づいていなかったことです。3センチ以上ということは、少なくとも前の日に鏡を見たときには2センチ近くはあったと思うのですが、まったく気づきませんでした。つまり、前日は気づかない程度の長さだったということです。
それがたった一日で3センチ超えの長い毛になっていたわけです。一日でそれこそ3センチ近く伸びたことになります。
実は、これに似たことが以前もありました。今回が初めてではないのです。そのたびに「あれ?、見逃していたのかなあ...」とか思ってやり過ごしていたわけですが、こうして続けて体験すると、どう考えても、これほど長い毛を見逃すはずがないのです。やっぱり一日で急に伸びたとしか考えられない。
似たようなことがないかと、ネットで調べてみたら…、ありましたw。
どうやら「宝毛(福毛)」というらしい。
「本来長い毛が生えないような部分に生える、独立した1本の長い毛のこと」とあります。しかも「(宝毛という名前は)仏様の額にある球体の「白毫(びゃくごう)」(白くて長い毛が渦のように丸まってできたもの)が由来とされており、古来から幸福の象徴として親しまれてきました。」とあるではありませんか。
これはなんか縁起良さそう...と俄然うれしくなりました。
ただ、大きな違いがありました。それは宝毛は白髪であること。私がときどき見つけるのは黒々とした長い毛です。上で見つけたネット情報にも、「一見珍しい孤立した黒い毛は宝毛・福毛には分類されません。」とはっきり書いてありました。
ま、そんなもんです。特に幸福なできごとがあったという記憶もないし、どうせそんなことだろうと思いました。「不幸の象徴」と疎まれてきたというような情報でないことで良しとします。
というか、私はこれを勝手に「宝毛ブラック」と名付けることにします(いいのかそれで…w)。