わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

2つの判断

  • T0−1E

チャンネル権をカミさんにとられて、昨日はラジコ。ま、タイガース戦はラジオ中継でも十分楽しめることを初戦に改めて感じることができたので、それほど抵抗感はなし。それに、解説者の掛布さんが良かった。解説がわかりやすいし、そこまでタイガース寄りでもないし。ほんと松村とおんなじだあ...とか思いながら聞いてましたw。

両先発の好投もあって、ずっと緊迫した雰囲気の中継が続いていましたが、終わってみれば、やはり9回表の先制シーンが一番興奮しましたね。
0−0で迎えた最終回、こうなると、どんな形でもいいから1点取ったほうが勝ち、みたいな展開でしたが、先頭の渡辺佳明がヒットで出塁すると、辰己がバントで送り、1アウト2塁。マルモが空振り三振で2アウト2塁となって8番炭谷でした...。

ここで代打の切り札、銀次を出すかと思いきや、炭谷をそのまま打席へ送りました。ここが1つめの判断でしたが、その炭谷はセンター前へヒットで応えます。
で、2塁ランナーの渡邉はホームへ突っ込むのかと思いきや、3塁で止まりました。なんでホームへ突っ込まない(突っ込ませない)...と正直思ってました。映像を見ていないので、そのときの状況はよく分かりません。たぶん、3塁コーチが止めたんでしょう。これが2つめの判断でしたね。
そしてようやくここで切り札を切りました、代打・銀次。ま、これが3つめの判断ということになるんでしょうけど、あそこはもうそれ以外の選択肢は考えられませんので。
やっぱり炭谷を代えなかったこと、2塁ランナーを3塁で止めたこと、この2つの判断がすごかった。というか、当たったわけです。

あとは、ご承知のとおり。銀次がこれに見事応えてタイムリー、1点もぎとりました。こうなったら、松井裕樹で逃げ切るだけ。その松井は三者三振で〆ましたね。甲子園の奪三振王だった高校時代そのまんまでした。これで交流戦最初のカードは勝ち越しです。すばらしい。

ソフバンは負けました。カード勝ち越しは楽天、西武、ロッテの3チーム。上出来です。

掛布コメント

先発の岸のことも書いておかなくてはいけませんね。7回107球3被安打無失点という数字からもどれだけいい内容だったか分かるわけですが、解説の掛布さんがもうべた褒めでしたから...。相手の先発ガンケルも7回100球3被安打無失点ですから、ほとんど変わらない内容ですが、岸への称賛は別格でした。岸のピッチングのスキのなさに感激し、プロ野球の凄さを思い知りましたね...とまで言い切りましたからねw。
掛布さんが特に印象に残ったシーンとしてあげたのが、7回裏の岸のピッチングです。先頭の大山に2塁打を打たれ、0アウト2塁で4番佐藤を迎えます。で、その佐藤を3ボール0ストライクから変化球を3球続けて打ち取ったピッチングの組み立てを絶賛してましたね。
これね↓

  1. チェンジアップ 127km/h ボール
  2. ストレート 145km/h ボール
  3. ストレート 144km/h ボール
  4. カーブ - 見逃し
  5. チェンジアップ 125km/h ファウル
  6. チェンジアップ 126km/h 左飛  [走者動けず]

スポーツナビより)

そして後続も抑えて結局0で切り抜けたわけです。興奮して発した「敵ながらアッパレ」は完全に阪神側の解説者になっててどうよ、とも思いましたが、ま、ミスタータイガースですからアリですかw。