- E11−8B
まだ1軍半
藤平の不敗神話は続いていたね。そこは評価したい。といっても、選手自体の評価にはならない、スピリチュアルの世界観であるw。
で、肝心の藤平自身のピッチングはというと、相変わらず一皮むききれない、奥歯に物が挟まったような内容だった。3回途中、63球4失点で降板。惜しいなあ、せっかくのチャンスを生かしきれない歯がゆさよ...。
ボール自体は強いのを投げていたので、フィジカル的には普通だったと思う。ただ、こうなると経験不足ということしかない。調整の仕方、ゲーム中の修正力、悪いなりの対応などなど、印象的なことで言うと、まだ1軍半の選手なんだなあ。
こういうところで、バタバタしないマウンドさばきを見せられるようにならないとローテ入りはもちろん、早川に取って代わることなどできないのだよ、藤平くん...。
出し惜しみ
ま、勝つことは勝ったが、最後までバタバタと動いたゲームだった。5点リードで迎えた9回表の投手起用が結果的に裏目に出てのドタバタ劇、9回のマウンドに送ったソンを1アウト満塁で諦め、結局、クローザー松井裕樹を引っ張り出すことに。
その松井も上空を舞う小鳥の群れに集中力を乱されてのピッチングに苦しんだが、ショート正面のライナーで2アウト、そして代打・安達は、セカンドを抜けるかという当たりを渡辺佳明のファインプレーでアウトに、これでようやくゲームセット。どっちの当たりも強かっただけに、ちょっとずれていれば、たちまち同点になっていた。「流れ」はそれくらい強くなっていた。
ま、「たられば」の愚痴を言わせてもらえば、この期に及んでなんで出し惜しみするかなあという9回のソン投入ではあった。たしかに、今日からのファイターズ3連戦を考えれば、できるだけ松井裕樹は温存したかったというのは分かる。
しかし、このカードのゲーム全体の流れ、相手打線の勢い、ゲーム終盤に漂っていた「危ない」雰囲気を感じなかったのかと言いたい。(だとしたら、かなりの鈍感、鈍い勝負感と言わざるを得ない。)
ソンを悪く言うつもりはない。ベンチの決断のことである。あそこは出し惜しみできる「流れ」ではなかった。嫌な空気をスパッと切って終わらせなければならなかった。相手に「行ける…」と思わせたことで流れが向こうに行きかけた。
主力が活躍したのはよかった
良かったところも書いておく。一番は主力メンバーの活躍で勝利したことだろう。ある意味、正常なスタイルに戻りつつある。西川のチャンスメイク、2番に入った大地の勝負強い当たり、浅村の一発先制2ラン、島内のダメ押し満塁弾。
伏兵も
おまけは、伏兵の活躍も勝ちにつながったこと。(伏兵は失礼かw)最近、グッジョブが目立っていた渡辺佳明がダメのダメを押す2点タイムリーと最後の最後で松井裕樹を助ける守備のファインプレーを見せた。伏兵(いわゆるラッキーボーイ)は、連勝には欠かせない存在になるから...。
助っ人も
助っ人外国人もようやく2人そろった。貢献度はまだまだ低いが、使っていれば、一発の可能性も出てくる。あとは涌井が出てくれば役者が揃うことになる。石井マジックの役者たちである。
先発の役目を果たせなかった裏ローテ、今日からの表ローテの先発が今後の行方を占う。まずは先頭の岸が「魔の金曜日」を一蹴して次につなげたい。