わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

1年ぶりの登板となった釜田を同期入団の2人が攻守に渡って援護したゲームだった。感動したw。

  • F1−2E

複雑な思い

先発の釜田は約1年ぶりの1軍マウンドになるらしい。そうか、最後の登板を観てから、もうそんなに経つか....。背番号も21から41に変わったのだったなあ。41は青山がつけていた番号だ。正直、まだしっくりこないw。やっぱり釜田は21が似合うよなあ、などと思いながら見守った。

気のせいだろうか、以前の釜田にはあった身体中から発散していたエネルギーのようなものが感じられない。どうした釜田?...、と少し心配になるくらい静かな立ち上がりに見えた。

しかし、セットポジションから軸足でスッと立ったあと、両手を拝むように一度顔の前に持ってきて、そこから投げ込む独特のフォームはまさに釜田だった。

静かに見えたのは元気が無かったからではない。集中していたのだ(たぶん、そう)。1年ぶりの1軍マウンドにもかかわらず、気持ちを高ぶらせることもなく、とても落ち着いていた。

球速はときどき140キロ台も出るが、平均すると140キロ前後だろうか。昔のような剛腕のイメージはない。が、一球一球気持ちの入ったボールなのは見ていてわかる。

観ている周りの者を熱くするピッチングは健在だ...と勝手に興奮していた。あぁ、やっぱり釜田、いいねえ....。

チームメイトの援護

チームメイトの釜田をバックアップしようとする気持ちもビンビン伝わってくるようだ。

特に0−0で迎えた3回裏の守備、1アウト2塁でアルカンタラのレフト前に落ちそうなフライを島内がスライディングキャッチ。ビッグボスがリクエストするくらいの際どい当たりだったが、判定通りアウト。ピンチを脱した。

そして4回表にはその島内の2ベースを岡島がタイムリー3ベースで還して先制した。その岡島、4回裏の日ハムの攻撃でライト前ヒットからホームを狙った2塁走者の近藤をバックホームでアウトにし、釜田の勝投手の権利を守るというシーンがあった。

この2人

いやにレフト島内とライト岡島のハッスルプレーが目立っているなあと思ったが(ま、この2人はそうでなくても今のイーグルスの稼ぎ頭なんだが...)、釜田のゲーム後のコメントを読んで納得した。
そう、2人とも釜田と同期入団の選手だったのだ。釜田が2011年のドラ2、岡島が同じく2011年のドラ4、島内が2011年のドラ6である。

釜田は同期入団2人の攻守にわたる援護で5回79球無失点、勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りた。

勝利投手の権利のかかった5回裏のマウンドはシビレた。

2アウト満塁で松本という大ピンチを迎えた場面だ。4回あたりから抜けるボールも目立ってきて、握力が落ちているのは明らかだったが、石井監督は続投させた。ベンチも腹をくくったのだ。釜田に任せる...と。ただ、そこはさすが釜田、逃げずに最後まで自分のピッチングを貫いた。松本の内側をしっかり攻めてサードゴロに打ち取ったボールは見事だった。

勝ちはつかず

ゲームは7回に登板したブセのところで同点に追いつかれ、釜田の勝ちは消えてしまったが、8回裏に勝ち越し、1点リードで、8回西口、9回松井の盤石リレーで逃げ切った。(前日のゲームで西口と松井を温存できた効果だな...w。)

残念ながら釜田に勝ちはつかなかったが、釜田が投げたゲームで勝てただけでとりあえず良しとする。

蛇足

勝ったので書いておくw。伊藤大海もよかった。7.2イニング2失点は敵ながらアッパレ。投げるたびに喜んだり、悔しがったりと、相変わらず表情豊かなマウンドだった。敵に心中を悟られまいとする配慮なのだろう、マウンド上では無表情なピッチャーが多い。そんな中で、伊藤は特殊だ。ただ、伊藤大海のそういうところが何故か好きであるw。