- H7−3E
いきなり浅村が急ブレーキ
浅村が迷っている。中途半端なスイング、中途半端な走塁。
浅村らしくない(いや、今や「らしい」のかもしれない)ボテボテの当たりと空回り、いや大回りと言えるオーバーランが、初回0アウト1、3塁の先制チャンスを無得点で終わらせてしまった…は、言い過ぎか。
状況判断を誤った?小深田、西川の走塁ミスという見方もありそうだが、あの場面、この2人はチャンスメークで任務完了、ポイントゲッターの3番が普通の仕事をするだけの展開だった。
最低限の仕事ができなかっただけでなく、1、2番で追い詰めた相手ピッチャーを、まんまと助け出すプレーをしてしまった、このWミスは致命的だった。
ロッテとのカード初戦を思い出した。
ホームゲームでは先発ピッチャーの立ち上がりがゲーム展開に大きく影響するように、ビジターゲームの初回の先制チャンスをモノにできるか否かはゲーム展開を大きく左右する。
その初回のビッグチャンスを無得点で終えてしまったとき、則本が3失点の立ち上がりでゲームの行方を決めてしまった直前のカード初戦を思い出していた。
初回のちぐはぐな攻撃はこのあとのイニングに、長〜い影を落とすことになる。
途中、島内一人が気を吐いて2点差まで追い上げるも、安楽が出てきて「振り出しへ戻る」は、今シーズンの見慣れたパターンである。
評判だおれ
先発・瀧中もなあ...。ホークスにいまだ負けたことのない「ホークスキラー」という触れ込みは評判だおれもいいところで、「ミスター安定感」と呼ばれた姿は遠い昔のことのよう。
技巧派のイメージと気迫で投げるピッチャーのイメージとは一致しないように思われがちだが、そんなことはない。私はもっと気迫のこもった、バッターに向かっていく瀧中を見てみたい...。
...というわけで、瀧中には初回表の嫌なスタートを断ち切る気合の入った立ち上がりを期待していた。ところが、あらららぁ....、断ち切るどころか、どっぷり浸かってしまったな。
慎重なのか逃げ腰なのか
瀧中の玉にキズは「慎重になりすぎる」ところ。「慎重に」は上手い表現で、ハッキリ言えば「逃げ腰」ということだろう。味方の先制攻撃失敗で、その傾向がより強く出てしまったようだ。
もっと大胆に、は負けたピッチャーから毎度出てくる反省コメントで、言うは易しだが、なかなか思うようにならないのは、経験不足といった類のものが原因ではないだろう。その投手の基本的なキャラに違いない。
あの手の場面での気持ちの入れ方、切り替え方は田中将大とか岸、涌井といったところから聴くか、見て学ぶしかない。というか、絶好のお手本がそばにありながら、師事するところが則本では、そこから違っているように思うぞ俺は...。(かなり毒を吐いています...w。)