F3-3E
田中将大の後半戦初登板は
- 現在最下位
- 後半戦勝ち星なし
- しかも4番中田が巨人移籍で不在
....の日ハムだったが、やっぱり勝てなかったね。
3回裏2アウト1塁の場面で3番野村に2ランを献上、先制されてしまった。1塁ランナーは四球で歩かせた西川だった。
田中のピッチングはゴロを打たせてアウトにするところから「省エネピッチング」などと言われることがあるが、相手打線にとっても1本の安打(ホームラン)で2得点になるわけだから、これまた省エネ得点ということになる。どっちの「省エネ」か分からないというのが今の田中将大のピッチングである。
で、田中がホームランを打たれるときって、決まって予兆のようなシーンがあるように思う。それは打たれる直前の投球できわいどころをボール判定にされているということだ。なぜそれが分かったかというと、そういう判定をされたときの田中はマウンド上で不敵に笑ってみせるからである。「エッ、今のがボール....?」と苦笑いして見せるのである。そう、それはきわどいボールを見極めることのできなかった審判をまるで嘲笑うかのような笑みなのだ。
で、そのあとズバッと同じボールでストライクコールをとったら超カッコいいわけだが、今の田中はそのあとのボールをけっこう持っていかれている。バッターにとって、...
- 「超厳しいボール」のあとの「厳しいボール」=「甘いボール」
ということなのかもしれない。
田中のこの傾向(特徴)については確かなデータに基づいているわけではない。ただ、私の記憶の中で「田中の苦笑い」と「そのあとのホームラン」はほぼセットになっているw。
その後、味方が追いついて田中は7回2失点、2−2の同点でマウンドを降りた。安楽が8回に失点するも日ハムのクローザー失敗と杉谷のチョンボなどもあって3−3の同点でゲームセット。
それにしても田中の後半戦は、結果だけを見ると前半戦とあまり変わらないイメージでのスタートになってしまった。スポーツニュースをチェックしたところだと、「左足を上げた時に少し下を向く動作」を新たに取り入れたみたいでこれが感触良かったらしい。ちょっとした動作を加えるだけで感触がよくなるのだから、投手のメカニックは複雑で繊細なのだと改めて思ったりもするのだが、失点がホームランというところは前半戦のイメージそのままでやはり気になった。
今回のオリンピックを見ていると、侍Jも世代交代がかなり進んだ印象がある。特にピッチャー。田中はもはや戦力というよりレジェンドという位置づけである。
楽天での田中の位置ももはやそういう段階に来ているという認識でいいのではないか。というか、勝ち星だけからするとすでにそうなっているし...。ただ、田中に代わる若くて生きの良い先発となるとやはり層の薄さは否めない。早川はいいとして、最低でもあともう一人くらい出てきてもらわないと...。
となると、やはり藤平なんかがそろそろ投げてほしいんだが、エキシビジョンで顔を出したかと思ったらまた埋もれてしまって音信不通状態*1。楽天は育成が弱いのかそもそもの発掘段階に問題があるのか、そのどっちもなのか...。*2オリックスなんかはその点うまく回っている感じで羨ましいのである...。